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【痛くない死に方 2020年第29号】あの日から75回目の夏……戦没者追悼号

長尾和宏の「痛くない死に方」
  • 2020/08/07
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2020年 第 29号 【長尾和宏の「痛くない死に方」】 皆さん、こんばんは。長尾和宏です。 梅雨が明けて一気に熱くなりました。皆さんの熱中症が心配です。 コロナが落ち着かないまま、とうとう、 8月になりましたね。でも今日はコロナのことを書く前に、戦争のことを。 広島原爆の日と長崎原爆の日のあいだの今日のメルマガは、戦没者への祈りを 込めて、まずは書きます。もし今、東京オリンピックが予定通り開催されてい たとしたならば、きっと多くの人は、終戦75年ということも忘れて、お祭り 騒ぎだったのではないでしょうか? オリンピックのメインスタジアムである国立新競技場は、かつて、「明治神宮 外苑競技場」という名前でした。そこで終戦の2年前、1943年に開かれた、 「学徒出陣壮行会」を、一体どれくらいの人が今、知っているのでしょうか。 私も、昨年だったかな、一昨年だったかな、NHKスペシャルでその映像を見て、 自分の無知に唇をかんだ一人です。それはさながら、「生きたお葬式」とも呼ぶべ き、儀式でした。 昭和18年(1943年)10月21日、東京・代々木の国立競技場に集まった若者 7万5000人。戦況の悪化が進み、二十歳以上の学生の「兵役免除」が解かれ たのだ。その日の東京は、雨。戦地に送られる学徒は、2万5000人、それを 客席で見送る女子学生や高校生、5万人。

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