2020年 第 29号
【長尾和宏の「痛くない死に方」】
皆さん、こんばんは。長尾和宏です。
梅雨が明けて一気に熱くなりました。皆さんの熱中症が心配です。
コロナが落ち着かないまま、とうとう、
8月になりましたね。でも今日はコロナのことを書く前に、戦争のことを。
広島原爆の日と長崎原爆の日のあいだの今日のメルマガは、戦没者への祈りを
込めて、まずは書きます。もし今、東京オリンピックが予定通り開催されてい
たとしたならば、きっと多くの人は、終戦75年ということも忘れて、お祭り
騒ぎだったのではないでしょうか?
オリンピックのメインスタジアムである国立新競技場は、かつて、「明治神宮
外苑競技場」という名前でした。そこで終戦の2年前、1943年に開かれた、
「学徒出陣壮行会」を、一体どれくらいの人が今、知っているのでしょうか。
私も、昨年だったかな、一昨年だったかな、NHKスペシャルでその映像を見て、
自分の無知に唇をかんだ一人です。それはさながら、「生きたお葬式」とも呼ぶべ
き、儀式でした。
昭和18年(1943年)10月21日、東京・代々木の国立競技場に集まった若者
7万5000人。戦況の悪化が進み、二十歳以上の学生の「兵役免除」が解かれ
たのだ。その日の東京は、雨。戦地に送られる学徒は、2万5000人、それを
客席で見送る女子学生や高校生、5万人。
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