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第126回 介護とブロックチェーン その2
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▼今回の記事
今回は、介護の分野における注目されているプロジェクトを一挙に紹介する。以前に紹介した医療分野のプロジェクトとコンセプトが重なるものもあるが、それらも介護にかかわる限り紹介することにした。
●メディボンド(MediBond)
ヘルスケアを強化するためのプロジェクト。
評価:2.4
クオリティの高い介護ケアの提供のためには、介護士、介護マネージャー、医療機関、薬局などの異なった機関が同じデータを共有し、有機的に連携することが非常に重要である。先進国でもこの連携がうまく行っていない国々もある。「メディボンド」は、ブロックチェーンのシステムを使いながら、この連携を行うためのプロジェクトだ。これには3つのエリアがある。
1)データの確認システム
日本では少ないものの、海外では健康状態、処方された薬、保険会社、介護マネージャーなどの要介護者のデータの管理がずさんで、本人とは異なる人物のデータが紛れこんんでしまうことも多いようだ。また、データを偽造するケースも見られる。
「メディボンド」は、このような状況を解消するために、要介護者のデータのアクセスに厳密な認証システムを導入する。それらのデータはすべてブロックチェーンに記録される。
2)医療データの厳密な管理
こうした要介護者のデータでもっとも重要なものは医療機関の受診履歴や処方薬、そして健康状態などのデータだ。「メディボンド」では、これらも分散型のブロックチェーンで統合的に管理し、すべての関係者や関係機関がアクセスできるようにする。
3)AIによる予測システム
さらに「メディボンド」では、ブロックチェーンにAIを内蔵させることによって、要介護者の将来の健康状態を予測し、事前に対処することができる。
このような「メディボンド」のシステムこそ、介護ケアの提供をスムーズにして、要介護者も含め、すべての関係者の負担を軽減させるいわば切り札になり得るシステムだ。
公式サイト:
https://www.medibondplatform.com
紹介ビデオ:
https://www.youtube.com/watch?v=qr-7yNPfhrs&feature=emb_logo
ICOと相場:独自トークンは「MediBond」
ICOはすでに終了している。だが、独自トークンの「MediBond」はまだ上場していない。トークンセールに関心のある方は、公式サイトをこまめに確認するとよいだろう。
●ウーブリコイン(Ubricoin)
ヘルスケアのアクセスを向上させるための専用のトークン。
評価:2.8
これはケニアのプロジェクトである。ケニアをはじめ多くのアフリカ諸国では、介護ケアをはじめとして、医療サービスへのアクセスはよくない。これを画期的な方法で改善するプロジェクトが「ウーブリコイン」だ。
「ウーブリコイン」は、医療サービスの支払いに使える仮想通貨だ。この仮想通貨の使用を拡大することによって、あらゆる人に医療サービスを提供する。医療サービスにアクセスできない人々の最大の問題は、お金がないことである。これを是正するために「ウーブリコイン」は、人々が日常的な品々を売ることのできるサービスを提供する。ここの支払い手段は独自の仮想通貨の「UBN」が使われる。この仮想通貨は、「ウーブリコイン」のネットワークにある医療機関で、医療サービスを受けるために使うことができる。
このような「ウーブリコイン」のシステムは、アフリカのみならず低開発地域全般で使用可能だ。医療サービスのアクセスを向上させる画期的なシステムになるはずだ。
公式サイト:
https://ubricoin.com
紹介ビデオ:
https://www.youtube.com/watch?v=i2Z164HkOiI
ICOと相場:独自トークンは「UBN」
すでにICOは終了しており、独自トークンの「UBN」はすでに上場している。以下が最新相場だ。
https://coinmarketcap.com/ja/currencies/ubricoin/
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