2020年 第 32号
【長尾和宏の「痛くない死に方」】
皆さん、こんばんは。長尾和宏です。
「辞任」ということは、1週間前から各所からうわさが出ていました。
先週は台湾のテレビニュースでさえ「やめる」と大々的に報道していたというのに
国内のニュースは会見の2時間前にやっと発表――皆さん、安倍さんの辞任会見に
今日の午後は釘付けだったのではないでしょうか?
願うならば、ちゃんと解散総選挙で決着をつけてほしかったけれど、仕方ないね。
まずは、「おつかれさまでした」と素直に申し上げたい。潰瘍性大腸炎に関しては
ちょうど「Q&A」で質問を頂いていたので、そちらに詳しく書きます。
いずれにせよ、大変な病気を抱えての激務、特にこの春以降のコロナ対応は大変だ
ったことでしょう。ある政治記者に聞いた話では、一日に数十回もトイレに行って
いた日もあるという。この夏、臨時国会を開けなかったのも、実は、トイレ事情に
よるところが大きいとも耳にしました。本当かどうかは分からないけれど…。
安倍さんに申し上げたいことは、本当にいろいろあるけれど「そんな大病を抱えて
お疲れ様でした」、と申し上げるのは当然のこと。
たとえ政治的に意見が違うところがあっても、そこはもう「お疲れ様でした」と
言わねばいけないでしょう。それが人間としての倫理です。
実は、僕はひとつだけ、今日、医療者として期待していたことがあります。
辞任の置き土産に、コロナを指定感染症2類相当からインフルエンザと同等の5類
相当へ変えてくれないだろうか、という期待です。
僕はこの件については、実は3月からずっと言い続けています。たぶん日本で一番
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