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vol.035:新中華圏が構築されつつある東南アジアITビジネス

知らなかった!中国ITを深く理解するためのキーワード
  • 2020/08/31
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━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 知らなかった!中国ITを深く理解するためのキーワード vol. 035 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ みなさん、こんにちは!ITジャーナリストの牧野武文です。 今回は、東南アジアのITビジネスについてご紹介します。 東南アジアは、今最も成長率の高い地域になっています。観光収入も大きいため、新型コロナの影響は決して小さくありませんが、日本ほど打撃は受けていないようです。マレーシアなどは2020年第2四半期のGPD成長率が-17.1%と大きなマイナスになっていますが、どの国も-10%台に止まり、インドネシアでは-5.3%、ベトナムでは+0.4%になっています。 韓国が-3.3%、台湾が-0.73%、香港が-9.0%、中国が+3.2%ということを考えると、北アジアより大きな打撃は受けているものの、欧米などよりは損失は小さく住んでいます。 東南アジアの打撃が北アジアに比べて大きかったのは、現在ITテクノロジーによる産業構造の転換中だったからです。 東南アジアでは、銀行口座の普及率も低く、デビットカードはともかく、クレジットカードの所有率はシンガポールですら50%を切っています。ベーシックな金融サービスですら行き届いていない状況で、そこにスマホ決済が出現しました。購入、注文、決済がスマホの中で行えるようになり、フードデリバリー、タクシー配車、即時配送ECなど、生活を様変わりさせるサービスがどんどん登場して、広がり始めています。 これは、中国がこの10年で辿ってきた道で、東南アジア各国は中国の歩んできた道を辿っているのです。成長が鈍化した中国の投資企業、テック企業も東南アジアに注目をしていて、技術提供、投資を積極的に行い、東南アジアも中国に多くのことを学ぼうとしています。 このような関係から、ITを軸にした新中華文化圏、中華経済圏のようなものが構築されつつあります。 今回は、東南アジアのITと中国の関係についてご紹介します。 知らなかった!中国ITを深く理解するためのキーワード vol. 035 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ▼目次▼ 新中華圏が構築されつつある東南アジアITビジネス アリババ物語その32

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