「アベノミクス」は何だったのか
「バイ・マイ・アベノミクス」
安倍総理が退陣表明して、アベノミクスが終わります。安倍総理は2013年の9月に、ニューヨーク証券取引所で講演。そこで「Japan is back」「Buy my Abenomics」(アベノミクスは買いだ)と述べました。これは1987年に上映された「ウォール街」という映画で、主人公のゴードン・ゲッコーが金融界に戻った時のセリフをなぞらえたものです。そのゲッコー、後にインサイダー取引で逮捕されています。
2012年12月に民主党から政権を取り返した時から、安倍政権は大規模な金融緩和策を中心とした景気対策、株価対策を計画、米系ファンドを利用したか、事前に情報が伝わっていたか、いずれにしても安倍総理の就任が決まると即座に海外資本が日本株を大量に買い込み、ヘッジの円売りをしたために、円安株高が進みました。9000円前後でもたついていた日経平均は一気に1万5千円を超えました。
日本の投資家の多くは何が起きているのかわからないうちに、株高円安が急進展したのですが、黒田氏が日銀総裁に就任して「2年で日銀資産を2倍にし、インフレ率を2%に引き上げる」と宣言したことから、慌てて国内投資家が追随して提灯をつけた形になりました。海外ファンドは広義のインサイダーで稼いだとの見方もなされました。
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