La To Japan
アメリカで、今も根強く残る黒人差別の実態が報道されるようになった。
アメリカに在住30年、28年前の1992年に起きたロドニー・キング暴行事件に触発された暴動が、記憶に蘇った。
携帯電話やインターネットというソーシャルメディアの存在がなかった当時、情報を得る手段はテレビとラジオのみ。
日本から来たばかりだった私は、「戒厳令」という単語の意味など知る由もなく、普通に買い物に出歩き、初めて事の重大さに驚いた。
公道、車道に装甲車や戦車が走っていて、カモフラージュ(迷彩)のユニフォームを着た兵士たちが銃を片手に道を塞いでいて、
外出している民間人にさえ銃を向けて「帰宅命令」を行使。
「戒厳令に従わない者には容赦しない!」(つまり、撃つという威嚇)という、制服族の圧倒的強制力を見せつけられた経験だった。
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