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第128回 顔面認証とブロックチェーン その2
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▼今回の記事
今回は、顔面認識におけるブロックチェーンの分野で注目されているプロジェクトを一挙に紹介する。ただ、ブロックチェーンがどこまで顔面認識に使われているのかはっきりしない企業も含まれている。そうした企業でも顔面認識の分野では高いテクノロジーで注目されているものは、この記事で紹介することにした。
▼注目されている顔面認識の企業
以下がいま顔面認識の分野におけるブロックチェーンの適用で注目されている企業だ。一部、どこまでブロックチェーンが適用されているのかはっきりしないプロジェクトもあるが、それも含めて紹介することにした。ご了承願いたい。
●クロフス(Clofus)
学校と教室に顔面認証を導入するプロジェクト。
教室に顔面認証のテクノロジーを導入すると聞くとギョッとするかもしれない。顔面認証で生徒を監視するというイメージが強いからだ。しかし、「クロフス」が提供する顔面認証のシステムはかならずしもそうではない。授業の生徒の出席を確認するためのシステムなのだ。
どの教育機関でもクラスの出欠管理は重要だ。成績の基礎になるからである。いまだに出欠管理は、先生による名前の読み上げという伝統的な方法で行われている。これは1クラスの人数が限定的な小中高であればまだ有効かもしれないが、大教室の大学ではまったく使えない方法だ。「クロフス」は、教室に設置された監視カメラの画像を顔面認証して、生徒の出欠を管理するシステムだ。出欠管理はすべて自動化される。
それのみならず「クロフス」の顔面認証システムは、授業の最中に生徒の集中度、そして感情の動きも細かくモニタリングして分析することができる。この分析を通して、生徒の集中度が落ちる授業の部分や、また情緒不安定な生徒などを早い時点で発見することができる。それにより、一層クオリティーの高い授業の提供や、問題のある生徒の早期の対処ができる。画期的なシステムだ。
公式サイト:
https://clofus.com/
紹介ビデオ:
https://clofus.com/
ICOと相場:
ICOが実施していないし、トークンも株式も上場していない。投資に関心のある人は、公式サイトを介して直接問い合わせるとよいだろう。
●ラヴェン(Raven)
顔面認識機能とAIを備えたドライブレコーダー。
すでにドライブレコーダーは日本でも一般化している。事故などに遭遇したときの重要な証拠になるからでもある。しかし、ドライバーを監視し、安全運転をするように警告する機能を持つドライブレコーダーはまだない。「ラヴェン」はドライバーの監視機能を内蔵したドライブレコーダーだ。
「ラヴェン」のドライブレコーダーは、たえずドライバーの表情を顔面認識システムで監視し、内蔵したAIがその表情を分析することで、ドライバーの状態を判断する。もしドライバーが集中していないか、危険な事故を引き起こしかねない運転をする兆候でもあれば、事前に注意をドライバーに促し、危険運転を回避させる。
「ラヴェン」が警告のシグナルを送るのは、ドライバー本人だけではない。タクシーにこのシステムを設置すると、警告はタクシー会社に送られる。これによって、会社は危険な運転をする可能性のぁるドライバーに事前に注意することができる。
もちろん、これが導入できるのはタクシーには限らない。運送会社が導入すると、トラックの危険運転や、それが引き起こす事故を事前に防止できる。
公式サイト:
https://ravenconnected.com/product/
紹介ビデオ:
https://www.youtube.com/watch?v=-CcyfFAsZeM
ICOと相場:
「ラヴェン」はICOは行っていない。IPOで資金調達した。すでに株式は「nasdaq」に上場しており、購買可能である。以下が最新相場だ。
https://finance.yahoo.com/quote/RAVN/
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