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知らなかった!中国ITを深く理解するためのキーワード
vol. 037
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みなさん、こんにちは!ITジャーナリストの牧野武文です。
今回は、WeChatについてご紹介します。
WeChatは日本のLINEによく似たSNSです。友人を追加することができ、メッセージを送ることができます。しかし、WeChatペイという決済機能がついたことで、中国の小売業を大きく変える重要なアプリになりました。
テンセントはWeChatを起点にして、toBの支援事業、ゲーム運営、決済運営などのビジネスを展開し、大きな利益を上げています。
特に2017年にスタートしたミニプログラムは、小売業を大きく変えています。店外モバイルオーダー、店内モバイルオーダー、店舗ECといったそれまで存在しなかった消費スタイルが可能になりました。モバイルオーダーは以前から存在はしていましたが、会員登録が必要であるなど、使い勝手は決していいものではありませんでした。ミニプログラムはこのような痛点をすべて解消しました。
ミニプログラムは、アリババ、百度、バイトダンスなどがこぞって追従し、iOS14からはアップルのiPhoneにも同様の仕組みApp Clipsが搭載されます。いずれもテンセントの成功を見て、追従してきたのです。
不思議なのは、テンセントはPC時代にSNS「QQ」で、利用者数8.5億人という大成功を遂げています。スマートフォン時代になったら、当然モバイルQQになるのかと思えば、まったく新しいSNS「WeChat」を開発しました。
この過去の資産を捨ててしまう大転換はなぜできたのでしょうか。ここが、テンセントという企業、創業者のポニー・マーを理解する鍵になります。
今回は、WeChatというアプリをご紹介し、そこからテンセントという企業、ポニー・マーという人物をご紹介します。
知らなかった!中国ITを深く理解するためのキーワード vol. 037
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