- Arcadia Rose -「 K 」のセルフカウンセリング&心理セラピスト講座 上級編
第32回 『人間関係問題を解決する02 意見の食い違いをまとめる方法』
みなさん、こんちには。
Arcadia Roseの「 K 」です。
『セルフカウンセリング&心理セラピスト講座・上級編』を購読していただきまして、
どうもありがとうございます。
「人間関係」シリーズの二回目です。
今回は、複数の人数で話し合う時に揉めた時の対応の仕方を解説します。
知っておくととても役立つ方法です。
その「技術」を磨いていくことで誰もが問題解決出来るようになります。
がんばってください。
それでは、はじめましょう。
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<複数の意見の食い違いをまとめる>
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複数の人が集まって何かを決める時に、
なかなか意見がまとまらないことがあります。
たとえば、日常的な問題で言うと、家庭内の取り決めです。
また、大きな問題で言うと、遺産相続などの話し合いです。
そのように複数の人で話をまとめる時には、
なかなか大変なことになる場合があります。
また、会社などで話し合う場合は上手くいくものの、
家族間で話し合うと、とたんに揉める場合があります。
家族間ならではの甘えが出てしまうからです。
しかし、ご安心ください。良い方法があります。
自分のエゴから主張しだすとなかなか話がまとまりません。
このような場合の話のまとめ方の「スキル」を解説します。
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<解決方法解説01 ~どうして意見がまとまらないか>
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これから意見がまとまらない時の解決方法を解説していきます。
それでは、次のようなシーンを考えてみましょう。
親族3人で4つの遺産などを分けるイメージです。
このような場面で、なかなか話がまとまらずに
揉め事に発展するケースをしばしば耳にします。
Aさん、Bさん、Cさん、の3人で、
A、B、C、D、の4つのモノを分けます。
<図1>
https://kdiary007.exblog.jp/31363163/
(サンプル版は画像が表示できない為リンクへ)
(通常版では普通に画像が表示されます)
この時、それぞれが「ああしたい」「こうしたい」
と言い出し、なかなか話がまとまりません。
遂には、揉め事にまで発展してしまいました。
さて、これをどのように解決していくかです。
この時、まず1つの大きなコツがあります。
それは、
【「どうしたいか」ではなく「どれが平等か」を考える】
これが1つ目のポイントです。
各々が「どうしたいか」を主張して話がまとまらない時は、
「どれが平等か」をしっかり考えることで意見が一致します。
話をまとめる時は、「平等」という視点で考えることが大切です。
この「平等」が見えない時に、話が揉めやすくなります。
そして、2つ目のポイントが
【状況を、図に描いて把握してみる】です。
それぞれの意見を図に描いてみることが大切です。
言葉で話し合っていても、まとまらない時は、
しっかりと図にすることで、理解がしやすくなります。
実際に、このケースを図にするとこうなります。
<図2>
https://kdiary007.exblog.jp/31363163/
(これは説明の為の図です。可能パターン数は省略しています)
いかがでしょうか、このように、A~Dを分ける時、
どういうパターンがあるかを図にすることが大切です。
このように図にすることで、
メンバー全員が、状況を把握しやすくなります。
まずは、ここまでをしっかりと理解してください。
しかし、じつはこれだけではまだまだ不十分です。
これから、何が不十分なのかを解説しますが、
その不十分なところを理解する為の質問をします。
現状を把握する為に、このような図にしたわけですが、
次の質問の答えを考えてみてください。
<質問>
1~4のパターンのうち、どれが「平等」だと判りますでしょうか。
<図3>
https://kdiary007.exblog.jp/31363163/
(これは説明の為の図です。可能パターン数は省略しています)
これだと、全くどれが「平等」なのか判りません。
この状態でいくら話し合っても時間の無駄です。
このように、どれが「平等」なのか判らない状態で、
話し合いをしていると、揉め事に発展しやすいです。
では、どうすれば、
どれが「平等」なのか判るようになるでしょうか。
そこを、工夫する必要があるわけです。
それは、【数値化】することです。
A~Dの価値を、おおよその数字で表します。
これはとても大切なことですが、何事も、一旦、
数字に置き替えることで、平等が見えるようになります。
A~Dの価値を、A=100、B=100、C=70 D=30、
と、数値化してみました。
<図4>
https://kdiary007.exblog.jp/31363163/
それでは、これを踏まえて、もう一度、同じ質問をしてみます。
次の質問は、先程と全く同じ図ですが、A~Dを数値化してあります。
<質問>
1~4のパターンのうち、どれが平等だと判りますでしょうか。
<図5>
https://kdiary007.exblog.jp/31363163/
いかがでしょうか。
これならば、ハッキリどれが「平等」なのか判ります。
そうです。
正解は2です。2のパターンが「平等」です。
先程の図では、全くどれが「平等」なのか判らなかったですが、
「数値化」したことで明確に「平等」が判るようになりました。
・【数値化することで、平等が可視化される】
これが3つ目のコツです。
このように「数値化」することで、簡単に、
どれが「平等」なのか判断できるようになるわけです。
<図6>
https://kdiary007.exblog.jp/31363163/
先程まで、まったく判らなかった「平等」が、
これでハッキリと目に見えるようになりました。
この状態で話し合いをすればスムーズにまとまります。
【数値化することで「平等」が可視化される】
この数値化された図をメンバーが見ながら、
話し合いをすることで、必ず意見が一致します。
もちろん、この『2のパターン』で分けるわけです。
その時、誰が「A」か「B」か「CとD」なのか
を話し合っていくわけですが、
A=100ポイント B=100ポイント C+D=100ポイント
と、どれを選んでも「平等」が見えているので、
圧倒的に話し合いがスムーズになるわけです。
この様に、
1、平等で選ぶ 【平等基準】
2、図式化する 【図式化】
3、数値化する 【数値化】
この3つを実行してから話し合いをしてみてください。
圧倒的に早く話がまとまります。
それでは、この【数値化図式法】を使った
実際の問題解決のケースをみてみましょう。
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