- Arcadia Rose -「 K 」のセルフカウンセリング&心理セラピスト講座 上級編
第33回 『人間関係問題を解決する03 人は本当のことを言ってくれない』
みなさん、こんちには。
Arcadia Roseの「 K 」です。
『セルフカウンセリング&心理セラピスト講座・上級編』を購読していただきまして、
どうもありがとうございます。
悩み相談の中でも多いのが「人間関係」の悩みです。
今回は「人は本当のことを言ってくれない」ということを解説していきます。
これは人間関係のトラブルでかなり多いケースです。
トラブルが起こる「パターン」を知ることで、未然に防げるようにもなります。
がんばってください。
それでは、はじめましょう。
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<トラブルにはパターンがある>
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人間関係の問題には必ず原因があり、原因を見つけるには、
それぞれのケースを個別に観察分析することが必要です。
ところが、実際、人間関係のトラブルを分析してみると、
「同じパターンでトラブルが起こっている」ことが判ります。
【人間関係のトラブルには一定のパターンがある】
人間関係の「スキル」を身に着ける時に大切なことは、
【トラブルの原因のパターンを知っておく】
【トラブルのパターンに応じた対応をする】
ということです。
よくあるパターンを知っておけば、
「あ、このケースは、このパターンの問題だな」
「この様なパターンは、こう対応するばよいな」
と、トラブルを解決しやすくなります。
トラブルのパターンの理解をしっかりと深めておきましょう。
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<人は本当のコトを言ってくれない>
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今回のパターン【人は本当のコトを言ってくれない】を解説していきます。
このパターンで発生する具体的なトラブルは、
・これまで上手くいっていた人間関係がいきなり崩れた
・最初は上手くいっていた相手からいきなり嫌われた
・これまで上手くいっていた相手と上手くいかなくなった
と、いったケースです。
このようなケースで悩まれる方が多くいます。
まず、これらの問題は、
「上手くいっていた」 → 「上手くいかなくなる」
という「構造」をしています。
そして、「上手くいっていた」には原因があり、
「上手くいかなくなった」にも原因があります。
・結果:「上手くいっていた」 ← 原因がある
・結果:「上手くいかなくなる」 ← 原因がある
じつは、この悩みは本当にシンプルな原因です。
原因は、
・何かしらの無礼があった
・相手の気に入らないことをした
ほとんどの場合、これが原因です。
あまりにカンタンな原因で驚かれたかも知れませんが、
この原因に気づかず苦しんでいる人が多いのです。
このパターンでは、主な原因は嫌われてしまった側にあります。
自分が行った無礼な言動に「原因」があることに、
気づいていないことでトラブルが発生しています。
何かトラブルが起こった時に、人間関係が得意な人の場合は、
「あ、きっと自分の、あの言動が原因だな」
と、すぐに気がつき、自分の過ちを認めます。
そして、自分から謝罪したり、埋め合わせをしたりして
関係を修復することが出来るので、大ごとにはなりません。
問題が小さいうちに、早期解決してしまうわけです。
ところが、人間関係が苦手な人は、自分の言動が「原因」
と気づかず、相手が不快に感じる言動を続けてしまいます。
そして、状況がどんどん悪化してしまいます。
この様な場合、問題発生のパターンの「知識」が役立ちます。
パターンを知っておくと、原因に気づくことが出来る
パターンを知っておくことで、自分が原因だと気づき、
そのパターンの「対処法」を実行することで問題を解決出来ます。
それでは、まずは、このケースの実例をお伝えします。
<実例01>
Aさんは、とある飲食店でイベントをさせてもらうことになりました。小さなイベントだった為、お店側は無料でよいとのことでした。そして、Aさんはそのイベントをもう一度やりたくなり、お店にお願いしました。すると、店側は「いいですよ」と言ったので、再び無料でイベントをしました。ところが、その日を境に、Aさんは店の人に急に倦厭されるようになってしまいました。
<実例02>
Aさんは遅刻常習者です。デートの約束の時間にも遅れてしまいます。AさんはBさんとのデートに遅刻しました。Aさんが謝るとBさんは「いいですよ」と、許してくれました。ところが、その後BさんはAさんに対して距離を置くようになり、AさんはBさんにフラれてしまいました。じつは、最初のデートで遅刻をした後、Aさんは立て続けにさらに2回遅刻をしていました。
<実例03>
嫁のAさんは姑のBさんと最初は上手くいっていました。Bさんはとても優しい姑で、いつも「イイですよ」と言ってくれていました。ところが、次第に関係が悪化してしまいました。今では、顔を合わせたくないほどの関係となってしまいました。
このような悩みが本当に多いです。
実例01では、明らかにお店側はイベントを心よく思っていません。
「一回だけなら」と考えていたかもしれません。
また、店側の立場に立って考えてみましょう。
それが、いくら図々しいお願いであっても
お客様に「ダメです」と言えない場合もあります。
相手の言う「イイですよ」を真に受けているだけでは、いけません。
いくら「タダで良い」と言われても、
お礼に「菓子折り」くらいは持っていくのが礼儀です。
また、何度も店内でイベントをされては迷惑です。
明らかにAさんに非が有ります。
自分の図々しい行為に気づかず、Aさんは悩んでいるわけです。
<対処法>
・「イイですよ」と言われても返礼は必ずする
・特別にOKしてくださったと考える
・空気を読んで二度目のイベントは遠慮しておく
実例02も同じパターンです。
こちらも、待たされた相手側に立って考えてみましょう。
遅刻しても「イイですよ」というのは、
相手を責めたところで時間が戻るわけではありません。
つまり、相手を責めてもしょうがないので、
「イイですよ」と言っているだけなのです。
それを、真に受けてしまってはいけません。
一回、遅刻したのであれば、次からは絶対にしないようにすべきです。
また、一度、遅刻したのであれば、少なくとも次は、
相手よりも先に到着するように行くといったフォローが必要です。
いくら、「イイですよ」と言ってくれていても、
相手が我慢している可能性を考えることが必要です。
<対処法>
・相手の「イイですよ」に甘えない
・遅刻は誰にとっても良いものではないので止める
・必ず謝罪やフォロー埋め合わせをする
実例03も同じです。
姑Bさんが「イイですよ」といっても
それを真に受けて、毎回、甘えてばかりいてはダメです。
何かミスをしてしまったのであれば、必ずフォローは必要です。
お詫びのしるしでお菓子を作るなど、誠意を見せることが大切です。
次回から失敗しないように注意深く行動することが必要です。
<対処法>
・相手の「イイですよ」に甘えない
・失敗は繰り返さないように気をつける
・必ずフォロー埋め合わせ気遣いをする
どのケースも相手の立場に立って考える視点が
欠落しているのでトラブルになっても当然です。
上記の<対処法>これらをしっかりできる人は、
このケースのトラブルを起こすことはありません。
ですので、このパターンで悩んでいる人には、
次のことを、伝えてあげてください。
・イイですよと言われても、その言葉に甘えない
・イイですよと言われても、必ず返礼や埋め合わせする
・イイですよと言われても、無理させている可能性を考える
これをしっかりと意識するだけで、かなり効果があります。
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<「イイですよ」とは>
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このパターンは「イイですよ」という言葉が鍵です。
この言葉には、
<否定の意味がある場合>
・本当は嫌でも、責めても仕方がないので言う場合
・1回くらいなら「イイですよ」と言う意味の場合
・相手が気を遣い「イイですよ」と言っている場合
・断りづらいので「イイですよ」と言っている場合
<肯定の意味がある場合>
・本当にイイと思って「イイですよ」と言う場合
同じ「イイですよ」でも、
・「肯定の意味」と「否定の意味」がある場合がある
・人は本当のことを言ってくれているとは限らない
このことを、しっかりと覚えておいてください。
〇:肯定の意味 → 本当に「イイ」ので問題はない
×:否定の意味 → 気づかず甘えてしまうと問題に
ただし、いくら「肯定のイイですよ」であっても
必ず、返礼をしっかりするようにしてください。
全く何の配慮も気遣いもないと、せっかくの肯定の「イイですよ」が
否定の「イイですよ」に変わってしまいます。
このパターンの問題を起こす人の傾向は以下となります。
<イイですよ問題を起こす人の傾向>
・空気を読むことが苦手で鈍い
・礼儀に欠けて図々しい言動をとる
・相手の言葉を真に受けてしまう
・相手の言葉に甘えてしまう
・相手の立場に立って考えることが苦手
・返礼や埋め合わせをしない
<解決へ向けての改善>
・イイですよと言われても、その言葉に甘えない
・イイですよと言われても、必ず返礼や埋め合わせする
・肯定の「イイですよ」であっても必ず返礼する
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<未来が予見ができる>
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このパターンの問題が起こることを事前に予見し
【未然に防ぐ方法】を解説していきます。
じつは、今回解説したケースを知っておくと、
ある程度、未来を予見できるようになります。
未来を予見できれば、当然、トラブルを未然に防ぎ、
より良い方向へと、未来を変えることもできます。
それでは、その方法を、詳しく解説していきしょう。
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