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伏木悦郎のメルマガ『クルマの心』
第399号2020.9.22配信分
●テスラは最後のマスプロ自動車メーカー。GAFAMとは本質的に異なる
アメリカ・カリフォルニア州のギャビン・ニューサム知事(民主党)が9月
23日、2035年までに同州で販売される新車をすべて排出ガスを出さない『ゼロ
エミッション車』にすると言い出した。事実上電気自動車(EV)に限られ、
同州内では自動車メーカーによるICE車(ガソリン/ディーゼルなどの内燃
機関で走るクルマ)の新車販売が禁じられる。
ニューサム知事はアメリカ西海岸で大きな被害を生んでいる山火事は気候変
動が原因との立場から、カリフォルニア州の場合環境への影響が大きいという
運輸部門の温暖化対策を急ぐ方針。同知事の命令を受けてカリフォルニア州大
気資源局(California Air Resource Board=CARB)が具体的な規制作りに着手
する。2035年以降カリフォルニア州では化石燃料で走る新車は売れなくなるが、
州民のガソリン車所有や中古車市場での販売を妨げるものではない、という。
ニューサム知事の表明に先立つ9月22日、テスラのイーロン・マスク最高経
営責任者(CEO)は株主総会に合わせてカリフォルニア州の工場で開いた事
業説明会で3年後をめどに2万5000ドル(約260万円)の新型車発売を明かに
した。現行最安値のモデル3(3万5000ドル~)を1万ドル下回る。
値下げを可能にするのはEVコストの約3割を占めるリチウムイオン電池の
内製化だ。テスラはこの日、パナソニックなどから供給を受けてきた円筒形セ
ル(18650)を2022年にEV140万台分に相当する年間100ギガワット時(ギガ
は10億)を自社生産する計画を示した。現在パナソニックから購入している約
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