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習近平の危機、四面楚歌の中で模索する新経済戦略。日本へ接近するこれだけの事情

勝又壽良の経済時評
  • 2020/10/01
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「中進国の罠」が壁になる 内需主導型経済へ転換する 中国統計局がウソ数字発表 経済改革派が実権を握る? 日本へ「ニーハオ」の愛想 習近平中国国家主席は、自ら招いた2つの危機で身の置き場がなくなってきた。一つは、新型コロナウイルスのパンデミックによって、世界中を混乱させたほか、中国も回復不能なほどの打撃を被った。コロナ発生を隠蔽せずにすぐ対応していれば、中国自身も助かった。世界の大混乱も防げたのだ。具体的には、「中所得国の罠」で先進国入りが難しくなってきたのである。 もう一つは、「戦狼外交」である。中国を批判する国々に対して口汚く罵る外交部報道官発言は、世界中から顰蹙(ひんしゅく)を買った。香港への「国家安全維持法」導入は、中英協定である「一国二制度」の破棄であり、国際法違反行為である。香港の人権蹂躙が明らかになるとともに、欧米からの批判が一過性でないことを示している。具体的には、グローバル社会から中国を「追放」するという意味合いを持ち始めているのだ。これは、極めて打撃となろう。そこで、行き場を失った中国が、日本へ接近する構図を見せてきたのである。 「中進国の罠」が壁になる

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  • 勝又壽良の経済時評
  • 経済記者30年と大学教授17年の経験を生かして、内外の経済問題について取り上げる。2010年からブログを毎日、書き続けてきた。この間、著書も数冊出版している。今後も、この姿勢を続ける。
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