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<1089号:トランプのコロナ感染という珍事>
2020年10月7日: 世界経済と金融を決める米国大統領選挙
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小説にしたら、嘘に見える展開です。11月からのワクチン利用とコロナ収束を声高に言ったその日の、トランプ大統領の陽性でした。先週水曜日(9月30日)の、第一回討論の直後の感染のようです。
報を受けて、大統領選挙でも米国民のもっとも強い関心が、コロナ対策として浮上しています。問題は、トランプ大統領の病状ですが、医師からは、依然、症状をはっきりさせない発表しかありません。トランプ大統領は10月6日には、ホワイトハウスに戻りました。軽症なら医師が発表するはずですから、重かったのでしょう。
ヘリコプターで軍の病院(ウォルター・リード)に入院したとき、大統領はツイッターの動画で、「すぐによくなって復帰する」というメッセージを出していました(9月4日)。
顔は白く、視線は曇っていましたが、歩く姿は正常に見えました。しかし入院した日は「良好ではなかった」とリポートされていたのです(民主党寄りのCNN)。トランプ本人は、「奇跡的によくなった」という。
ウイスルスの増殖を抑えるためレムデシビルを投与された(公式発表)ということは、酸素吸入を行っているはずだという(医師)。レムデシビルは、「SARS-CoV-2による感染症の選択肢として、米国での緊急の使用許可(EUA)を受けて、医薬品医療機器等法で特例に承認された治療医薬」です(日経バイオテク誌:電子データ)
重症患者に用いるものとして、以下の注意書きがついています。
「SARS-CoV-2による感染症に対する主な投与経験は、酸素飽和度94%以下、(または)酸素吸入を要する、(または)体外式膜型人工肺(ECMO)導入または侵襲的人工呼吸器管理を要する重症患者に対してであることから、現時点では原則として、重症患者を対象に投与を行うこと(同誌)」。
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