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知らなかった!中国ITを深く理解するためのキーワード
vol. 042
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みなさん、こんにちは!ITジャーナリストの牧野武文です。
今回は、EC「京東」が行なっているライフサイクル分析の手法をご紹介します。
ライフサイクル分析とは、1人のユーザーがある商品に対して、知り、購入し、やがて買わなくなるまでのライフサイクルに基づいて、段階ごとに適切なプロモーション手法を行おうというものです。知る段階では商品情報を知らせ、買わなくなる段階ではクーポンや定期購入割引などをすればいいのではないかということは素人でもわかります。これをビッグデータ解析に基づいて、より適切に精密に行おうというのがライフサイクル分析です。
このようなビッグデータ解析は、京東以外のECサイトでも必ず行なっていて、それぞれに独自の手法を開発しています。しかし、多くの場合、その手法は企業秘に近く、内容はベールに包まれています。
ところが、京東では、自社の手法を惜しげもなく公開しています。もちろん、真髄の部分は触れられてなく、あくまでも概要部分ですが、オンライン小売に関わる人はこの情報を教材にして、一度はライフサイクル分析を学ぶようになっています。
そこで、今回は、この京東の手法をご紹介します。京東の手法がどれほど優れているか、他のケースにも応用が効くのかは、私には判断がつかないところがあります。しかし、概要を知っていただいて、ビッグデータ解析はこういう考え方で行われているのだということを知っていただきたいと思います。
解析の話ですが、細部は簡略化をして、できるだけわかりやすく話を進めたいと思います。それでも、少しややこしく感じられるかもしれません。そのため、今回は図版がいつもより多めです。図のところで立ち止まって、その図の意味を把握してから次へ進むというように読んでいただけると理解しやすいと思います。
今回は、ECサイト「京東」が採用しているライフサイク分析=ビッグデータ解析によりマーケティング手法についてご紹介します。
知らなかった!中国ITを深く理解するためのキーワード vol. 042
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▼目次▼
EC「京東」のライフサイクル分析。ビッグデータ解析によるマーケティング
アリババ物語その39
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