「アメリカ極右、極左のファイナンシングについて」
まず、極右の活動資金ですが、基本はビリオネアや海外からの資金だと思
います。極右の場合、実際の「兵隊」というのは、退役軍人、失業者、中毒
患者などをリクルートしており、兵隊自身が「手弁当」ということは極めて
少ないようです。
ですから、当然活動費用は「ある種の意図を持った巨額のマネー」という
ことになります。その多くは右派シンクタンクが隠れ蓑になっているという
説があります。有名なところでは「ターニングポイントUSA」とか「ケイ
トウ・インスティチュート」などで、看板はリベタリアンの政治研究シンク
タンクですが、そうした機関を通じてロンダリングされたカネが、武装組織
に流れているとされています。
ロシア、イスラエル、サウジなどのカネも入ってきているようですが、こ
ちらに関しては確固たる証拠に基づいた情報というのは、なかなかありませ
ん。トランプの場合は、本人や家族、家業の関係はもう金銭的にはスッカラ
カンですし、そもそも自分の手金を投入するような人ではないので、これは
推測ですが、選挙運動資金が極右団体に流れている可能性はあると思います。
その場合、落選退任後には相当な追及を受けるでしょう。
これに対して左派の方は、手弁当といいますか、実際は相当にカタギの人
々がかなり粗っぽい活動をしているというのが実体のようです。NYにして
も、シアトルにしても、ポートランドにしても、普段はテック関係の企業で
高給を得ているような20代から30代の人々が、空き時間には過激なデモ
をしているというケースはかなりあるようです。
その証拠に、2014年のBLMとか、2017年のアンチ・トランプな
どのデモは週末が主でしたが、今回、5月のミネソタ事件以降のBLMのデ
モは、ほぼ連日行われているわけです。在宅勤務が主流となって、高給取り
の知的産業関係者は時間が自由になっており、そのために平日の夕方に大規
模デモなどということが可能になっているわけです。
ちなみに、シリコンバレーの職場環境というのはカルチャー的に、相当に
左です。今や、極左の町というイメージすらあるオレゴン州のポートランド
というのも、マイクロソフトの大きなソフト開発センターがあり、若者の多
くはテック関係です。そうしたところで、年間20万ドルとか稼いでいる人
々がクラウドファンディングなどでカネを出すのですから、こちらはこちら
で資金は集まるわけです。
この記事は約
NaN 分で読めます(
NaN 文字 / 画像
NaN
枚)