個人の景況感悪化にどう応えるか
「個人の景況感一段と悪化」
日銀の「生活意識に関するアンケート調査」(9月調査)によると、個人の景況感は国全体の景気回復とは裏腹に、むしろさらに悪化していることがわかりました。3か月に1回調査されるこのアンケートによると、3月から6月にかけてコロナの影響で景況感は急速に悪化しましたが、今回9月調査ではその6月からさらに悪化を見せています。
1年前と比べて景気が「良くなった」と見る人の割合から「悪くなった」と見る人の割合を引いたDIでみると、コロナ前の昨年12月がマイナス29.8であったのに対し、国内の感染が判明し、拡大を見せ始めた3月にマイナス36.3に、さらに6月には緊急事態宣言が解除された後ながらマイナス71.2に大幅悪化、そして経済再開、規制緩和が進んだにもかかわらず9月はマイナス75.6と悪化がさらに進みました。
6月、7月には特別給付金が9割がた支給され、9月には「Go To トラベル」などで旅行の大幅割引措置がとられ、家計や観光関連業を政策面から支援しました。しかし、個人が感じる景況感はさらに悪化する結果となっています。
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