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vol.044:貧困を撲滅するタオバオ村の成功例と失敗例

知らなかった!中国ITを深く理解するためのキーワード
  • 2020/11/02
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━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 知らなかった!中国ITを深く理解するためのキーワード vol. 044 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ みなさん、こんにちは!ITジャーナリストの牧野武文です。 今回は、タオバオ村についてご紹介します。 タオバオ村とは、アリババが2009年から始めている貧困農村の問題を解決するプロジェクトです。 希望する農村に、アリババがネットや物流のインフラを提供し、同時にEC「タオバオ」でショップ運営をするためのコーチを行い、農村の特産品をタオバオで販売することで、農村の貧困問題を解決しようというものです。 中国には約50万の村がありますが、タオバオ村は5000村を突破しました。わずか1%にすぎませんが、年の流通総額が1億元(約15.6億円)を超える村も現れています。 このタオバオ村の興味深いところは、アリババの慈善事業ではないということです。アリババもきちんと算盤勘定をした営利事業になっていることです。 ここがジャック・マーの面白いところで、素晴らしいところです。ジャック・マーの発想では、営利事業にすれば持続性が生まれると考えるのです。これはマイクロファイナンスのグラミン銀行や、MITのネグロポンテ教授が始めたOLPC(すべての子どもに1台のラップトップPCを)とも共通した考え方です。 なぜ、アリババは営利事業を通じて社会問題を解決しようとするのか。そして、どのような成功例があり、失敗例があるのか。 今回は、タオバオ村についてご紹介します。

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