メルマガ読むならアプリが便利
アプリで開く

ビジ選☆リーダーズ Vol.876『大愚和尚の答え』(大愚元勝)

ビジネス選書&サマリーリーダーズ
■大愚和尚の答え 悩みを抱えている人は少なくない。漠然とイた停滞感を抱えている 人もいる。もしそうなら、一つだけ断言できることがある。それは、 今までのやり方を続けていても、何も変わらないということだ。 たとえるなら、壁にぶつかって外に出られないハエのような状態だ。 「このやり方しかない」と一所懸命ガラスに突進し、何度も頭をぶ つけて泣いている、出ることに頭が一杯で周りが見えていないのだ。 だが、朗報がある。窓は開いている。しかも、そこからほんの五セ ンチの所に空いている。目の前に出口があるのに、本人には見えて いないのだ。少しずれたり、後ろに下がれば出口が見つかるはずだ。 ところが、うまくいっていないやり方から離れられないと、いつま でも出口に気づけない。「こうでなくてはいけない」という思い込 みが強過ぎるのだ。その思い込みが「生きづらさ」を作るのだ。 ★ お釈迦様の教えとは、自分がガラスにぶつかっていることに気づき、 開いている窓の隙間を見つけて、そこから出る方法だ。これを仏教 では「執着を手放す」という。 何かに執着してしまうと、それしか見えなくなったり、物事の見え 方が固定化してしまう。視野が狭くなり、大切なことを見落とした り、ありのままに物事を見ることができなくなる。 そんな状態で、物事がうまくいくはずがない。ビジネスでも「儲け たい」とばかり考えていたら、目先のことばかりに囚われて、わず かしか儲けることができなくなる。 「人の悩みを解決したい」「お役に立ちたい」と視点がシフトでき れば、視野は広がる。だから数億円のビジネスを育てることもでき る。これが、行き詰まりや固定観念を打破する唯一の方法だ。 これは、すべてにおいて言えることだ。「つらい」「苦しい」「嫌 だ」とばかり考えていて、幸せにはなれない。だから、執着を手放 し、視点のシフトを促してい。これが、お釈迦様の教えなのだ。 ★ 人間「変わりたい」と思っていても、簡単には変われない。だが、 死を間近に感じることで生き方が変わることがある。たとえば交通 事故に遭って一命を取り止め、内面が劇的に変わった人がいる。 禅に「大死大活」という言葉がある。「大死」とは、肉体が死を迎 えることでなく、それまでの自分の価値観、常識、囚われに対する 執着を捨てきった境地のことだ。 「大活」とは、大死によって、それまでの人生で培った自分の考え や価値観や物差しがなくなり、智恵の目で物事が見られるようにな るさまのことだ。 病気、事故、災害など、死を感じるような体験は、遭ってしまった ら運命を恨むしかない、つらいだけの出来事ではない。自分の価値 観を大きく変え、生き直すきっかけにもなることなのだ。 ★ 何事もない、むしろ停滞した日々の中でも「大死大活」して新しく 生まれ変わる方法がある。お釈迦様や武士は、それを「一所懸命」 という言葉で伝えている。 今、目の前にあることに命をかけて、死んだつもりでやることだ。 明日はないつもりで「今」に集中してやるのだ。そうすることで「大 死」が起きる。 一所懸命になれば、好き・嫌い、めんどくさい・めんどくさくない、 楽しい・楽しくない、恥ずかしい・恥ずかしくないというレベルの 自分の中の小さな壁は、どんどん壊されていく。 靴を揃える、食器を洗うなどを「くだらない」「つまらない」と、 考えるのをやめることだ。「何のために」と考えるうちは、命がけ でない。あれこれ考える余裕があるのは、一所懸命でないからだ。 ひたすら続けていくことで、突然、向こうから答えがやってくる。 物事の見え方が変わり、大いなる開き直りが起こる。自分に大きな 変革を起こすカギは、自分自身が握っているのだ。

この続きを見るには

この記事は約 NaN 分で読めます( NaN 文字 / 画像 NaN 枚)
これはバックナンバーです
  • シェアする
まぐまぐリーダーアプリ ダウンロードはこちら
  • ビジネス選書&サマリーリーダーズ
  • 「週に1冊くらいは最新のビジネス書を読みたい。でも多忙で無理」そんなあなたに代わり、経営コンサルタントの私が週に1冊厳選、要約して送ります。あなたは駅のホームや喫茶店、朝礼前に数分目を通すだけ。最新ビジネス書の概要が把握できます。70000名に支持される超人気マガジンの「グレードアップ完全版」です。バックナンバー一覧(https://www.mag2.com/archives/P0000498/ )
  • 550円 / 月(税込)
  • 毎月 第1月曜日・第2月曜日・第3月曜日・第4月曜日(年末年始を除く)