今回の大統領選挙では、こちらでご紹介した「メインシナリオ」通
りに「バイデンが勝利する」にしろ、まさかの「トランプ勝利が実
現する」にしろ、株価は上昇することでしょう。
今のアメリカ株式市場は、単純に、「大統領選への不透明感の中で、
新型コロナ感染者の急増が引き金となって、10月最終週に
10%近い調整が起きた。その調整は、ラガルドECBが追加の金
融緩和策を示唆したことで、10月30日に終了した」と見たほう
が、「わかりやすい」です。
エコノミストやマスメディアが囃し(はやし)立てている「ワイル
ドシナリオ」、すなわち、「二人の候補者が勝利宣言をして、政治空
白という緊急事態が生まれる」という「ドラマ仕立てのシナリオ」
は、「頭の体操」としては面白いですが、まずは起きないでしょう。
こういった事態は、確かに2000年の「ブッシュ対バイデン」の
大統領選挙でも起きました。が、「東アジアの地政学リスク」は、
当時と2020年の今とではまるっきり違っています。(2000
年当時は中国は脅威ではなかったのです!!!)
アメリカが「政治空白」という緊急事態に陥ると、
2020年の場合は、中国が台湾のどこかの島へ軍事行動を起こ
すリスクがマックスに高まります!!!(これは、第三次世界大
戦の導火線になってしまいます!)
バイデン候補は、実につまらない退屈な政治家ですが、プロ政治
家です。
もう既にトランプ大統領とバイデン候補の間では、「裏取引」が成
立しているものと思われます。
トランプ側がその選挙活動で「なかなか敗北は認めないぞ!」「最
高裁への訴訟を着々と準備しているぞ!」といったポーズをやた
ら振りまいているのは、選挙対策では「無い」でしょう。
このポーズは、あたかも店子が大家から「明け渡しの勧告」を受け
た時、交渉を有利に進めるために「ごねまくる」ようなアレです。
このポーズは、退任後の「リクルート活動」でしょう。
トランプ大統領よびトランプ・ファミリーとて、「退任後の5度目
の破産」だけはなんとしても避けたいことでしょう。
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