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伏木悦郎のメルマガ『クルマの心』
第405号2020.11.10配信分
●第2四半期の3ヶ月だけで5000億円の営業利益!
8月6日(金)にトヨタ自動車の『2021年3月期第2四半期決算記者会見』
がオンライン配信で開催された。第一部は財務担当執行役員による決算内容の
説明と記者からの質問を受けるQ&A。続く第二部は、豊田章男社長が直々に
「スピーチ」を届けた後でそれに関連した質問を受けるという二本立ての構成
となっていた。
トヨタの中間決算に社長自ら登壇するのはこれまでにない異例であるという。
昨年末に感染が確認され、年が明けた春先以降パンデミック(世界的大流行)
の様相を呈し世界経済に深刻な影響をもたらした新型コロナウィルス(COVID-
19) は、100年前の"スペイン風邪"によるパンデミック禍から世界恐慌につな
がる『デジャヴ』を想起させた。
この5月に示した2021年3月期の通期業績予想では世界中のメーカーが軒並
み悲観的な見込みを表明する中、通年の全世界販売台数800万台と予測。今期
の営業利益で5000億円を示し一人気を吐く印象を深めていた。通期赤字を予測
するメーカーが相次ぐ中、強気の見通しをいち早く打ち出したことに私として
も疑問なしとはしなかったが、今回の決算では7~9月期だけで5000億円の営
業利益を叩き出したというのである。
これについて豊田社長は「一朝一夕にできることではない」と胸を張ったが、
根拠なくはったりをかます企業風土にトヨタがあるとは思えない。5月の段階
である程度の予測は得ていたのだろう。通期業績予想を数字で示し基準を作っ
たことで異常管理ができるようになり、変化に柔軟に対応することができたと
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