━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
知らなかった!中国ITを深く理解するためのキーワード
vol. 046
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
みなさん、こんにちは!ITジャーナリストの牧野武文です。
今回は、話題になっているデジタル人民元についてご紹介します。
今年の10月12日から1週間、深セン市で約5万人の市民にデジタル人民元を配布して、実際に買い物に使うという大規模な実験が行われました。実際には、スマートフォンの専用ウォレットアプリを使って商店で買い物をしますが、すでに多くの市民が「アリペイ」「WeChatペイ」のスマホ決済に慣れているため、大きな問題は発生しませんでした。
ところで、多くの人がこういう疑問を持たれるのではないかと思います。すでにスマホ決済が普及しているのに、なぜわざわざ通貨をデジタル化する必要があるのか。実質的にはすでに通貨はデジタル化されていると言っていいのではないか。
同じ疑問は多くの中国人も感じています。ネットには「なぜ、今さらデジタル人民元?」という記事、質問が急増しています。
そこで、今回は、このデジタル人民元の仕組みや狙いについて解説をします。結論を先に述べておけば、中国は、デジタル化によって、人民元を国際基軸通貨にしようというのが最終的な狙いです。ドル圏や円圏では難しくても、影響力のある東南アジア、そして一帯一路で繋がる中東などに人民元が浸透しないとは誰にも言えません。
特に東南アジアは、日本の国益とも衝突をする地域なので、デジタル人民元の動きを注視しておく必要があります。そのために必要な、デジタル人民元の仕組みなどの基礎知識をご紹介します。
今回は、デジタル人民元の仕組みをご紹介します。
この記事は約
NaN 分で読めます(
NaN 文字 / 画像
NaN
枚)