◆◆ 日本癌治療学会総会と日本泌尿器腫瘍学会 内臓転移とNSEと前立腺小細胞がん その3 ◆◆
この配信では、最新の情報の提供に心がけています。
最近の学会で得られた情報を解説します。
今日は広島大学と金沢大学からの研究結果をお話しします。
去勢抵抗性前立腺がんの10~80%に前立腺小細胞がん(神経内分泌がん)を認めるといわれています。
前立腺小細胞がん(神経内分泌がん)になると、普通の前立腺がんの治療は効果が出ず、特殊な治療が必要といわれています。
前立腺がんが見つかった時にすでに前立腺小細胞がんが存在する場合と、治療中に前立腺小細胞がんが出てくる場合があります。
泌尿器科医のなかで、この前立腺小細胞がんに対する認識が依然として低い状況です。
最近、学会でもすこしずつですが、取り上げられ、解析がでてきています。
まずは、前立腺小細胞がんの存在を知っていること、そして疑うことが重要です。
詳しくは、2020年1月と2月の配信で前立腺小細胞がんに関して、解説しています。2019年の8月と9月にも同様に解説しています。
実は、去勢抵抗性前立腺がんで治療中の患者さんでこの前立腺小細胞がんになっている患者さんが多いのではないかと感じていたからです。
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