トランプの法廷闘争戦略に逆風
「接戦のはずが思わぬ大差に」
トランプ大統領は「正当な7100万票を得て、かつてのオバマ大統領より多くの支持を得た」として自身の勝利を訴えています。そしてとことん法廷闘争で争うと言ってきましたが、風向きが悪くなってきました。開票が進むに従って、本人の獲得票も確かに増えて7300万票を超えましたが、バイデン候補との差はさらに開いて、「接戦」の条件が通らなくなりました。
全体の得票率も14日の時点でバイデン候補の50.8%(7864万票)に対して、トランプ大統領は47.2%(7310万票)と、4%近い差がついています。そして選挙人の数でも、バイデン氏が共和党の牙城アリゾナ州、ジョージア州もとって306人となったのに対し、トランプ氏は232人にとどまりました。これだけの差がつくと、一部の数え直しで結果がひっくり返っても、全体の結果には響きません。
そして不正投票の調査を進め、これをもって法廷闘争に持ち込む段取りですが、ペンシルベニア(選挙人20人)州で不正投票が見つかったものの、結果を覆すには至っていないと言い、しかも0.5%以上の差がついたので数え直しもしないと言います。何より、クリントン元大統領を除けば、このところずっと「レッド・ステイツ(共和党の州)」だったアリゾナをトランプ氏は失いました。
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