第616回　まだまだ混乱は終わらない？米大領選挙、ビリー・マイヤーの最新コンタクト記録

…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━… 第616回　まだまだ混乱は終わらない？米大統領選挙、ビリー・マイヤーの最新コンタクト記録 …━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━… ※告知 第613回の記事で予想したように、新型コロナウイルスの新たな蔓延が日本でも始まっている。新型コロナウイルスに関する新しい情報も多いが、これについては次回の記事に書くことにする。日本では報道されていない変異型に関する内容だ。 ▼今回の記事 今回はメインテーマとして、米大統領得選挙の行方の最新情報を伝える。どうもトランプ陣営は戦略を変えたようで、まだトランプの抵抗は続きそうだ。この動きを紹介する。 最後に「プレヤーレン」の最新コンタクト情報を紹介する。マイヤーのコンタクトの頻度はこれまでになく多くなっているようだ。 ▼トランプの新たな戦略、来年まで持ち越すか？ それでは早速今回のメインテーマを書く。米大統領選挙関連の新しい動きと、トランプ陣営が戦略を変えた可能性についてである。 いま日本の主要メディアを見ると、バイデンの次期大統領就任は確実であり、あとは諦めの悪いトランプが敗北を認めるだけだという論調が中心になっている。 トランプは各州で４００件近い訴訟を起こし法廷闘争を継続しているものの、ペンシルバニア州やミシガン州、またウイスコンシン州などでは州の裁判所で訴えが棄却され、トランプ陣営の弁護団から撤退する弁護士も相次いでいる。こうした状況を見ると、たしかにトランプにはもう勝ち目がなく、一人で悪あがきをしているようにしか見えない。 また、前回の記事で書いた米司法省による不正選挙の調査結果もまだ公表されていない。不正はなかったとする内容である可能性が極めて高いとする情報も多くなっている。 その間にも民主党のバイデンは、政権移行の準備を着々と進め、新型コロナウイルスのパンデミックに対処するためのチームの編成や、各国首脳との電話会談をやつぎばやに行い、次期政権としての国際的な認可を得ている。中国やロシアなどの大国をはじめ、各国から選挙勝利の祝電が送られている。 ●完全に二分したアメリカのメディア このような状況を見ると、次期政権はバイデンになることは確実なので、追い込まれたトランプは近いうちに惨めなかたちで敗北宣言をせざるを得ない状況のように見える。少なくともアメリカや日本の主要メディアの報道を見ると、そのような印象を強く受ける。しかしながら、このようなイメージはアメリカのリベラル派のメディアの報道がもたらすものだ。 最近日本でも知られるようになっているが、現在アメリカのメディアは、民主党系のリベラルなメディアと、トランプ支持の右派メディアの間で完全に二分されている。以下が、全米に展開している４大ケーブルネットワークの契約者数だ。 ・ＣＮＮ　９０００万人 ・ＦＯＸニュース　８７００万人 ・ニュースマックス　７０００万人 ・ＯＡＮＮ　３５００万人 このリストでは「ＣＮＮ」だけがリベラル系で、残りに３つはすべて右派ケーブルテレビである。おそらく日本では「ＦＯＸニュース」以外は存在も知られていないはずだ。ちなみに「ニュースマックス（Newsmax）」は２０１４年に始まった新興のニュースチャンネルで、「ＯＡＮＮ（One American News Network）」も２０１３年に立ち上がった新興メディアだ。両方とも熱烈なトランプ支持の右派メディアだ。 そして、さらにこれらの右派メディアには、インターネットで配信しているさまざまなネットメディアが加わる。ネットメディアだらかといって軽く見てはいけない。いまはアカウントを削除されてしまっているが、アレックス・ジョーンズの主催する「インフォウォアズ（Infowars.com）」は、累積のアクセス数が「ＣＮＮ」を抜いて５億アクセスに達していた。 これを見ると、リベラル派の「ＣＮＮ」は右派に押されているかのように見えるが、そうでもない。ケーブルテレビであればそのようにいえるかもしれないが、「ＣＮＮ」と同じ論調のリベラル系は地上波の全国ネットを独占している。「ＡＢＣ」や「ＣＢＳ」、そして「ＭＳＮＢＣ」などはすべてリベラル派だ。また、「ニューヨーク・タイムス」や「ワシントン・ポスト」などの大手紙もほとんどがリベラル派だ。 しかし、主要メディアがかろうじて報道を支配しているものの、トランプ支持の保守系メディアが急速にその牙城を侵食しており、メディアが実質的に二分化しているというのが現状だ。今回の大統領選挙でトランプは７３００万票を得票した。もちろんこれはバイデンの７８００万票には及ばないものの、２０１２年の大統領選挙でオバマが獲得した総得票数よりも多い。実質的にこれは、アメリカの有権者の５０％近い数だ。いま興隆している右派メディアは、このようなトランプ支持者の増大に支えられている。