政府に求められる具体的な感染予防策
「コロナ感染被害のピークはこれから」
19日には東京都の感染者数が534人となり、都はコロナ警戒を最高レベルに引き上げました。WHO(世界保健機関)の事務局長、渋谷キングス・カレッジ教授は、日本での感染被害のピークはこれからやってくると警告しています。医療専門家チームによると、東京都の1日の感染者数はこのペースだと4週間後には1160人になる計算と言います。
欧州ではすでにロックダウンを実施しているところもあり、フランスでは感染者数が減り始めたと言います。米国では1日の感染者数が15万人を超え、35以上の州で外出禁止令(ニューメキシコ)、店内飲食禁止、映画館、スポーツジムの閉鎖など、規制を一段と強化しています。日本ではまだ政府が「Go To」キャンペーンを展開し、感染防止よりも経済重視の姿勢を続けています。
多くの都道府県で感染者が最高を更新する事態となり、このまま年末年始を迎えると、そのころには今の倍以上の感染者数となり、医療体制が危機に陥ります。コロナ感染者の受け入れのために、一般患者の受け入れができなくなり、無用な犠牲を余儀なくするリスクが高まっています。
政府は最大限の危機感をもって望むと言いながら、ここまで感染拡大を許したために、日本では経済的にも社会的にも大事な時期の年末年始に、感染のピークを迎える懸念も強まっています。その時期に緊急事態宣言、ロックダウン(都市封鎖)で人が動けなくなれば、政治的にもコストが甚大となります。その前に、何としても感染を抑制し、「平和な年末年始」を迎えられるように、すぐにでも動く必要があります。
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