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「円高ドル安」定着へ。ダウ3万ドル突破の米経済、長期の低金利が支柱

勝又壽良の経済時評
  • 2020/11/26
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米ダウ史上初3万ドルへ 米を見誤った背景は何か 長期低金利がドル安円高 構造的な円高を覚悟せよ 為替のプロが見る円相場 11月24日の米ダウ平均は、史上初めての3万ドルを突破(3万46ドル)した。新型コロナウイルスの死者が増え続ける中で、株式市場は、米国経済の力強い回復に自信のほどを示した。2016年の大統領選の日、ダウ平均は1万8332ドルが終値。トランプ大統領が、次期政権への事務引き継ぎを認めた日を、大統領選終了日と見れば、この間に1万1714ドルもの値上りである。率にして64%の上昇率だ。トランプ氏が大きく貢献した成果も含まれる。 一挙に3万ドル大台突破の株高を実現させたのは、次のような事情が、影響を与えたと見られる。 1)11月3日の米国大統領選挙後の混乱は、トランプ大統領の次期政権への引き継ぎ承認で終息に向かい始めた。肝心の敗北宣言が出ないままに、引き継ぎ開始という異例の形である。トランプ氏は、4年後の大統領選を目指すとされており、周辺では最後まで「敗北」を認めないだろうと取沙汰されている。 2)米議会選挙では、下院で民主党が多数で変らずだが、共和党が議席を増やしている。上院では、共和党が多数の見通しだ。こうなると、バイデン次期大統領が過激な左派主張の政策を実現することは不可能になる。 3)ファイザーのコロナワクチンが、最終治験を経て95%超の有効性という「神がかり的」な最高データが発表された。米国で12月11日から、実際に接種される段階にこぎ着けたことで、長く苦しめられた「コロナ禍」から脱出可能になる。

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  • 勝又壽良の経済時評
  • 経済記者30年と大学教授17年の経験を生かして、内外の経済問題について取り上げる。2010年からブログを毎日、書き続けてきた。この間、著書も数冊出版している。今後も、この姿勢を続ける。
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