第137号(2020年11月27日号)
『最後の調停官 島田久仁彦の無敵の交渉・コミュニケーション術』
はじめに:
毎週お読みくださりありがとうございます。
世界でコロナウイルスの感染拡大が再度広がり、欧州では都市封鎖が行われていますが、
日本でも他人ごとではなくなってきました。そのような中で皆さん、いかがお過ごしでしょうか。
そして、そのようなコロナ禍の下でも、世界は動き続き、影響力拡大に向けた飽くなき戦いが日々続けられています。
さて、第1部【無敵の交渉・コミュニケーション術】のコーナーでは、
今回も引き続き【交渉は最高のジャズ・セッション】と題して
『タイミングとケース、そして相手に応じて作る交渉・コミュニケーション術』
についてお話しします。
そして国際情勢に目を移せば、いろいろな変化が今週も起きました。
まず、公式には敗退を認めていないものの、『バイデン陣営への引継ぎ業務をスタートしてよい』という譲歩を
トランプ大統領が行ったことで、本格的に政権移行が始まりました。
これを受けて、これまで祝意の表明を控えていた習近平国家主席も“正式に”バイデン氏に祝意を述べ、
事実上、次の米大統領とみなしました。
外交・安全保障の閣僚・スタッフも次々と発表される中、
トランプ大統領によってAmerica Firstとして自国中心主義に走ったアメリカの外交姿勢は、
一転国際協調路線への復帰となるのではないかとの期待が世界各国、特に欧州から寄せられています。
恐らくパリ協定への復帰やWHOへの積極参加といった点では国際協調路線かと思いますが、
コロナウイルスの感染拡大が止まらず、コロナ禍からの回復を成し遂げるためには、
バイデン政権でもAmerica Firstの国内第一主義になるのではないかと思います。
他には、エチオピアで勃発している政府軍とTPLFとの戦いが多くの市民の生命を奪う、
非常に憂慮すべき事態になっていることです。本件については、調停努力のためのチームとしてスタンバイ状態ですので
あまり詳しくはお話しできませんが、いずれ分析してみたいと思います。
そして、今週号では【トルコ・エルドアン大統領が企む帝国復活の夢】についてお話しいたします。
それでは今週号もよろしくお願いいたします。
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