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第43回-02 『鬱09 鬱シリーズから人生に大きく役立つ情報と「ウソを見抜く技術」基礎編』

- Arcadia Rose -「 K 」のセルフカウンセリング&心理セラピスト講座 上級編
- Arcadia Rose -「 K 」のセルフカウンセリング&心理セラピスト講座 上級編 第43回-02 『鬱09 鬱シリーズから人生に大きく役立つ情報と「ウソを見抜く技術」基礎編』 第43講-01 からの続きです。 ――――――――――――――――――――――――――――――――― <後遺症の正体 身体の記憶> ――――――――――――――――――――――――――――――――― 自分の思考が原因で 『勘違い』 が起こり、 体調不調にしてしまう ことが判りました。 これを 【自己錯誤の罠】 と呼んでいます。 このような 【自己錯誤】 勘違い は 悩みや問題を抱えていると起こりがちです。 この【自己錯誤】 勘違い から抜け出すことが 問題解決への道とも言えます。 実際、PTSDの講座で解説しますが、 私が友人の悩み問題を解決した時も、 この【自己錯誤】つまり 『勘違い』 を解いただけで、解決に至りました。 つまり、この様に世の中には【自己錯誤】 『勘違い』 だけで苦しんでいる人がいる。 ということです。 【自己錯誤:勘違い】から人が苦しむ姿 、 騙されて勘違いから大ごとになる様子 は、 手塚治虫の 『火の鳥 鳳凰編』 という アニメ作品でも描かれていました。 とても勉強になる示唆的な作品でした。 人間関係問題で起こる得る内容ですので、 観ておくと教訓になり視野が広がります。 主人公は最大の味方を敵と 「勘違い」 し、 苦しみ、大ごとを起こしてしまう のです。 大きな「勘違い」 の場合は、 本当に大ごとに なってしまいます。 ですので、 このことをしっかり知っておいて下さい。 それでは、 『後遺症』に関してお伝えしておきます。 私のケースでは、心は回復しても、 体調はしばらく後遺症が残りました。 もちろん、この後遺症も 直しました。 この時、 「身体が不調を記憶してしまった」 「細胞が不調を記憶してしまった」 といった感覚がありました。 これは、体験したショックを思い出すと、 自動的に身体が不調に反応してしまう。 「記憶を思い出しただけでめまいがする」 といった感覚です。 これは多くの人が経験していることです。 「思い出しただけでも笑えてくる」 「思い出しただけでも嫌な気持ちになる」 「思い出しただけでも体調がわるくなる」 と、いった 『記憶』 からくる感覚です。 この感覚と後遺症は近いということです。 後遺症の2ケースがあります。 ・通常の後遺症 ・ 記憶により引き戻される 後遺症 先程の「 思い出しただけ で」の例から、 「 記憶により引き戻される 後遺症」 というものが存在することが判ります。 この 『記憶型後遺症』 は当然、 身体は、もう正常に戻っているわけです。 ただ、身体が記憶してしまっている為に、 記憶が蘇ると、不調になるケースです。 つまり、身体は正常なのに、記憶により 不調の時の感覚が蘇るという後遺症です。 私のケースでは、 歩いて少しだけバランスを崩した時、 通常であれば、バランスを立て直し、 そのまま何も起こりません。 しかし、『記憶型後遺症』がある場合は、 ふとバランスを崩しただけでも、それが 引き金になり、めまいに繋がってしまう。 と、いったようなことが自分の身体に 起こっているのを感じました。 その場合は、 『記憶の上書き』 が必要です。 身体が『恐怖』を記憶 した場合は 身体に 『安心』 を上書き記憶 させるわけです。 私はこれをおこないました。 ふと、バランスを崩しそれが めまいに繋がりそうになると、 「いや、違う、それは過去の記憶だ」 「そっちに引っ張られるな、お前」 「大丈夫、俺はもう回復している」 と、自分に言い聞かせて、 過去の「動揺」と、今の出来事を、 繋がらせないようにしました。 そして、「大丈夫」と上書きしました。 自分で意識的に 「過去の動揺記憶」 を 「現在の安心記憶」 に書き替えました。 この記憶の上書きをすることで、 後遺症と言われる状態は改善できました。 この【記憶の上書き】はとても重要です。 ※ただし、【重要】な注意点があります。 この【記憶の上書き】は、 本当のこと にしか十分な効果がありません。 これは暗示の一種でもありますが、 暗示とは性質が大きく異なります。 実際、 「すでに 回復している場合 」 に、 「すでに回復した」と記憶を上書き します。 つまり、 回復して いない のに、「回復した」と 「思い込むのとは違う」 ということです。 つまり、思い込みではなく、 実際に「回復している」ことを、 しっかりと自分に自覚させるということです。 これが 【記憶の上書き】 です。 ○:実際、回復している場合は → 記憶の上書き ×:実際、回復してない場合は → ただの思い込み ここの区別をしっかりとつけておいてください。 【記憶の上書き】は様々な問題にも関わってきます。 『失敗した記憶』 で動けなくなった時、 『成功した記憶』 で上書き出来れば、 動けるようになります。 これは、PTSDにも関わることです。 詳しくはPTSDの講座で解説しますので、 【記憶の上書き】 を、しっかりと覚えておいてください。 ここでのポイントは、 自分が起きた出来事をどのように考え受け止めるか それによって体調にまで変化が起こる 実際に体調が回復しているのであれば、 【記憶の上書き】で後遺症を軽減可能 「記憶型後遺症」は 【記憶の上書き】で改善出来るということです。 ───────────────────────────────── <自己錯誤がプラスに働くケース> ───────────────────────────────── さらに【自己錯誤】の理解を深めましょう。 先程、「怖ろしいと思い込まされ」 重症化するケースをお伝えしましたが、 【自己錯誤】「勘違い」が、 プラスに働く場合があります。 これはK-1格闘技の 武蔵選手に実際に起こった出来事です。 このトーナメントでは 優勝候補Aという選手がいました。 武蔵は次の試合でAと対戦します。 Aは優勝候補でものすごく強い選手です。 力の差があり武蔵ではとても勝てません。 優勝候補Aと武蔵は力の差が有り過ぎます。 おそらくAの楽勝となるはずです。 ところが、この日の武蔵は別人のように めちゃくちゃ強かったのです。 実力差のある優勝候補のAに向かっていき、 驚くほどの互角の勝負を繰り広げたのです。 「武蔵スゲーなぁ、こんなに強かったか」 と、私も驚きました。本当に凄かったです。 結果は、判定で負けてしまったのですが、 武蔵は負けを本気で悔しがっていました。 ところが、 じつは、この話には 衝撃の裏 がありました。 後日、武蔵がこう話していました。 「あれはトレーナーに騙されました」 衝撃でした。あの歴史的なファイトは、 トレーナーに 騙された結果 だったのです。 トレーナーは試合前に武蔵にこう言いました。 「やったな!武蔵!Aは一つ前の試合でめちゃくちゃ苦戦した!すでにAは体力を使い切っているぞ!今ならお前でもAを倒せる!めちゃくちゃチャンスだぞ!」 そして、武蔵選手は 「完全にそれを信じてしまった」 と話していました。驚きでした。 なるほど、それで負けてあれほどまでに、 悔しがっていたのかと納得がいきました。 このように本人が何を信じるのかで 大きく結果が変わってしまうわけです。 ○:プラス思考  → プラスの結果 ×:マイナス思考 → マイナスの結果 「今なら、勝てる」 この【自己錯誤】は勘違いです。 しかし武蔵選手にプラスに働いています。 これは「自己暗示」に近いケースです。 【自己錯誤】では ・騙されて重症化する こともあれば ・騙されて活性化する こともあるわけです 自己暗示では根本的な問題は解決出来ません。 これは第7講で詳しく解説しました。 自己暗示に頼ると結果的に解決できなくなる 場合も多々あります。 すでにある実力を引き出すことは出来ますが、 実力以上のものはもちろん引き出せません。 武蔵が「チャンス」と思い込んだことで、 Aと善戦を繰り広げることが出来ました。 しかし、一般人がいくら「チャンス」と 思い込んでAと戦っても大怪我をします。 この思い込みは「危険な行為」となります。 「自己暗示」にはこの様な危険性がある ことをしっかりと知っておいてください。 第7講でもお伝えしたように、自己暗示は 問題解決には役には立ちません。 武蔵選手の様に努力を重ねている人が 勘違いにより、実力の発揮は出来ます。 効果があるのは実力がある場合のみです。 自己暗示に頼ると問題解決が遅くなり、 場合によっては問題が悪化していきます。 当然です、問題を解決せずに「思い込み」 だけで何とかしょうとするわけですから。 解決が遅くなり、状況は悪化します。 問題解決では自己暗示には頼らずに、 しっかりと問題と向き合うことが大切です。 しっかりと問題そのものを解決してください。 第7講「自己暗示」を読み返してみてください。 今、再び読むと深く理解が出来るかと思います。 この武蔵選手のケースから判ることは、 自己暗示はしっかりと実力を発揮する場合には 上手に使いこなすと効果があるということです。 あくまで、【努力】や【実力の量】によります。 ○:プラス思考  → プラスの結果 ×:マイナス思考 → マイナスの結果 ○:プラス自己錯誤  → 活性化 ×:マイナス自己錯誤 → 重症化 ○:「自分は出来る」+ 「努力」 → 成果 安全 ×:「自分は出来る」暗示のみ  → 無理 危険 プラス思考や自分を信じることは大切です。 その上で、 努力 をすることで成果が出ます。 ・自分を信じて【努力】をする これが大切です。

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