「チベット死者の書」というものもあり、
さらに、それをサイケデリックな観点から記した、
1960年代にティモシー・リアリーという人などが書きました
「チベットの死者の書―サイケデリック・バージョン」
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というものがあります。
ずいぶん前にこれを読んだことがあるのですが、
今の時代、あるいは、
「これからの時代」
を生きる中で、「そういうように思わなければいけない」
というような部分がいくつか出てきます。
この書では、
「恐怖はすべて自分の中で作られていて、それは存在しない」
ということを繰り返して書いているのですけれど、
それは多くの賢人たちが言っていることではあるのですけれど、
これからどうなっていくのかわからない世の中で、
一般的に「恐怖」とか「不安」と感じることは、
それはそう頭の中で感じるから、それが恐怖に昇格するという感じでしょうか。
部分的に少し抜粋してみます。
(チベットの死者の書―サイケデリック・バージョンより)
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悪夢を認識せよ。
それらは目に見え、耳に聞こえるあなた自身の思考形態なのだ。
それらは壁に背を向けたあなた自身の心の産物である。
それらはあなたが解放に近づいていることを示している。
それらを恐れるな。
これらの幻覚はいかなる害もあなたに及ぼしはしない。
それらは脅えているあなた自身の思考であり、古い友だちである。
何を見ようとも、それがどんなに奇妙で恐怖を誘うものであろうと、
それらがあなたの内部からやってくることを覚えておきたまえ。
そのことをしっかりと認識せよ。
平和なヴィジョンや憤怒のヴィジョンも、血を呑む悪魔や機械も、怪物や悪霊も、
そんなものは現実には存在しない。
あなたの頭蓋骨の中に存在するのだ。
そのことを認識すれば、あなたの恐怖は消えるだろう。
啓示は他のどこかからくるのではない。
それらはあなた自身の知性がもつ能力の内部に永久の昔から存在しているのだ。
あなたを護ってくれる人物について物静かに瞑想せよ。
彼は水面に映る月の像に似ている。
明瞭だが、存在しないのだ。
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(ここまで)
どのような恐怖も「自身が恐怖と感じるから、恐怖という概念が生じる」
ということで、
これには、たとえば、
・生き物としての人間というものの本能的な部分から来るもの
・人生の中で一般的に恐ろしいとされているから、恐ろしく感じること
などがあるように思いますが、
本能的な部分から生じる最大の恐怖の対象は、一般的には、
「死」
ということになると思われます。
病気というのも、それと関連するものですが、
苦痛にしても不安にしても、「死」が根源にあるものが多い。
これまでの世の中の場合でしたら、
「死」がもたらされる要因というのは、想像の範囲のものであったはずです。
しかし、今の世の中というか、これからの世の中は、
「これまでの経験上からの想像外の死」
というものが増えていくことになると思うのです。
今年 2020年に世界は大きく変化しましたが、
「最も大きな変化は目に見える部分だけではない」
と私は考えています。
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