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習近平の空疎なTPP参加論、国有企業が壁。只のジェスチャーで終わる

勝又壽良の経済時評
  • 2020/12/03
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安直に考えるTTP11加盟 国有企業温存であれば不可能 中身を全く精査しないで発言 TPPも動かす反中グループ 中国の習近平氏が、RCEP(東アジア地域包括的経済連携)署名の席上で突然、TPP(正しくは米国が脱退したのでTPP11、CPTTPと呼ばれる。環太平洋パートナーシップ協定)への加入意思を明らかにした。TPP11では、TPPと異なる条約なので加入条件、脱退条件を決めていない。要するに、「来る者は拒まず、去る者は追わず」であるが、加盟11ヶ国の承認がなければ参加は不可能である。 中国がRCEP署名の後、にわかにTPP11へ照準を合せた理由が興味を引く。米国がTPP(TPP11でない)に復帰となれば、加盟条件が厳しくなって、各加盟国の承認を得なければならなくなる。米国は当然、「仮想敵国」である中国の加盟を認めるはずがない。となれば、米国の加入しないTPP11へ加盟申し込みをしたい。その方が、実現性は高くなると読んでいるのだ。

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  • 勝又壽良の経済時評
  • 経済記者30年と大学教授17年の経験を生かして、内外の経済問題について取り上げる。2010年からブログを毎日、書き続けてきた。この間、著書も数冊出版している。今後も、この姿勢を続ける。
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