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伏木悦郎のメルマガ『クルマの心』
第408号2020.12.1配信分
●記憶にも記録にも残りそうな2020年
師走である。2020年は歴史に残る特異な年。私個人としても忘れられない生
涯の思い出となるはずだし、後世の人々も多くの記述で目にするはずである。
今となっては誰も語ることが出来なくなったが、2020年は東京オリンピックが
開催されることになっていた。7月22日開会、8月9日閉会という日程だった
ことを覚えているのは主催関係者以外にはないのではないか。
去年の今頃は時代の変化の気配にむずむずしてはいたが、現在の状況が訪れ
るとは夢にも思わない。私の関心事といえば、遡ること1年余の日産プロパー
経営陣によって引き起こされたカルロス・ゴーン前日産会長(ルノー/日産/
三菱アライアンス会長)の東京地検特捜部による突然の逮捕・起訴であり、そ
の後の長期にわたる拘留であり、保釈中に”母国”レバノンへと秘密裏に脱出
を図る逃亡劇にあった。
明けて2020年正月はベイルートからの記者会見に始まり、その成り行きが注
目された。しかし、昨年末にはまだ中国発のマメ記事扱いだった新型コロナウ
ィルス(後に"COVID-19と命名)が、横浜発着の豪華クルーズ船『ダイヤモンド
プリンセス』での船内感染を契機にマスメディアの関心が完全に切り替わる。
おそらく、大半の日本人はダイヤモンドプリンセス船内での出来事が表沙汰
になった時(2月5日頃)も今日の状況など夢想だにしなかったに違いない。
私もその一人だが、そこから3月末までの間に世界は文字通り激変して行った。
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