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「ファクターX」は日本脳炎ワクチンではないのか【No.427】

石川ともひろの永田町早読み!
ノーベル生理学・医学賞受賞者の山中伸弥・京都大学iPS細胞研究所長は、日本で新型コロナウイルス感染者が少ない原因について何かの要因があると言っている。 その要因を「ファクターX」と名付けたうえで、BCGワクチン接種が要因の一つではないかとも仮説を立てている。 そして今、注目されつつあるのが「ファクターX」が「日本脳炎ウイルスに対するワクチン接種が要因ではないか」という仮説である。 その仮説の根拠は、北海道で新型コロナウイルスへの感染率が高いことである。 以下、日刊ゲンダイの記事を引用したい。 >>日本では新型コロナウイルスの感染者数が累計13万人を超えた。 しかし、11月24日の時点で死亡者数は2014で、人口100万人あたり15.7人と世界的に見ると極めて少ない。 累計感染者数が1259万1163人で世界1位の米国では25万9925人が死亡していて、人口100万人あたり778.6人だから、日本の死亡率は米国の約50分の1ということになる。 なぜ日本では新型コロナによる死亡者が少ないのか。 その要因は「ファクターX」といわれ、これまで、BCGワクチン接種の影響、血圧を調整しているACE1遺伝子のタイプの違いなど、いくつも候補が挙がっているが、まだはっきりとはわかっていない。 そんな中、新型コロナ患者を受け入れている江戸川病院は、「フラビウイルス」が関わっているのではないかと推察している。 フラビウイルスは日本脳炎の病原体で、蚊(主にコガタアカイエカ)によって媒介される。 ウイルスに感染して日本脳炎を発症すると、45~70%に重篤な後遺症が残り、20~40%が死亡するといわれる。 日本では1960年代までに何度も流行したことから、ワクチン接種が普及した。 「この日本脳炎ワクチンが新型コロナにも有効な可能性がある」と、江戸川病院の加藤正二郎院長が説明する。 「フラビウイルスは、コロナウイルスと同じ『+鎖のRNAウイルス』です。 日本脳炎ワクチンによってフラビウイルスに対する免疫ができていると、新型コロナウイルスに対しても交差免疫が働き、重症化や死亡率を低減させるのではないかと考えています。 日本と同じように日本脳炎ワクチンの予防接種が広く実施されている中国、韓国、ラオス、スリランカ、タイ、ベトナムなどは、実施していない国々と比べて死亡率が低いのです」 (日刊ゲンダイより引用) 実は北海道では、4年前まで日本脳炎ワクチンを接種していなかった。 なぜなら北海道のような寒冷地ではウイルスを媒介するような蚊が少なく日本脳炎の発症例が少なかったからである。 しかし、転勤や人の移動が多いうえ、温暖化が進んできたので、北海道でも定期接種を2016年の4月から始めたのだ。 我が家の長男は2013年11月に北海道で生まれ2017年10月まで北海道で過ごしていたので、2回受けるとされている日本脳炎ワクチンの一回目の接種を受けていない。 昨年、2回目の接種を東京で受けたのが初めての接種になった。 加藤院長は日本脳炎ワクチンによる新型コロナウイルスへの対策について、日刊ゲンダイの取材に以下のように語っている。 「日本脳炎ワクチンが新型コロナウイルスにも有効な可能性があるという仮説は、論文として専門誌に……

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