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言いすぎか!! 弁護士 北村晴男 本音を語る Vol.107

言いすぎか!! 弁護士 北村晴男 本音を語る
━=━=━=━=━=━=━=━= 言いすぎか!! 弁護士北村晴男 本音を語る ━=━=━=━=━=━=━=━= Vol.107 2020.12.15 ■□■…………………………………… 目次 ……………………………………■□■  【1】 『渡部さんと前首相の2つの不祥事         着目すべき点はどこか』  【2】 『北村晴男の"素"』  【3】 『番組出演予定       イベント情報』 ……………………………………………  【1】 『渡部さんと前首相の2つの不祥事         着目すべき点はどこか』 …………………………………………… アンジャッシュの渡部建さん(48歳)が、不倫騒動から約半年が過ぎようとした12月3日(木)、記者会見を行った。  :  : 私は、渡部さんが芸人として復帰したいなら、記者会見をするしかないと思っている。 渡部さんの公共の多目的トイレを使用した不倫は、ただの不倫というよりも、少し気持ち悪い。だが、犯罪行為ではない。妻は許しているという。極めてプライベートな内容で、相手の女性は被害者ではないから、本来は世間に対して謝罪する必要もない。 だが、芸人さんとして復帰するとなれば、世間が許さないとテレビやラジオは復帰させてくれない。 記者会見をしても、世間は簡単には許してくれない。袋叩きにあうことはわかり切っている。しかし、見ている人の中に「こんなに袋叩きにあったんだから、もういいんじゃないか」と思う人が何割か出てくれば、復帰の道もできるかもしれない。そういう意味で、謝罪会見をしたほうがいいと私は考えていて、番組でもそう発言した。 「家族がかわいそうだから記者会見なんかしない方がいい」とか、「余計、奥さんがかわいそうだ」などの意見があったが、MCの坂上忍さんが面白いことを言った。 アンケートで、「謝罪会見をしたほうがいい」と言ってる人たちは、どうも、「復帰してもいいんじゃないの」という人なのではないか、と。 確かにそうだなと思う。 私は特に彼に対して好悪の感情はない。弁護士をしているとわかるが、世の中にはとんでもなく悪いヤツがいくらでもいる。それに比べると、渡部さんがやった不倫行為は、やや気持ち悪いが、プライベートなこと。 多目的トイレは相手を侮辱してるという人がいるが、相手の女性はイヤだったら行かない。フィフティ・フィフティだ。 そう考えると、世間に時々いる恐ろしく悪いヤツと比べたら、どうってことない話だ。芸人さんとして復帰したいなら、問題ないでしょ、という感覚。  :  : 公選法に違反する動機が 安倍前首相にあるか 弁護士有志らが12月1日(火)、「桜を見る会」の前日に安倍晋三前首相の政治団体が開催した懇親会をめぐり、安倍氏や公設第1秘書、後援会の会計責任者を正式に起訴するよう求める要請書を東京地検特捜部に提出した。 弁護士有志らは、政治資金規正法違反および公職選挙法(公選法)違反の疑いで、今年5月以降、全国の弁護士と法学者の941人分の告発状を東京地検に提出している。 地検は捜査して、公選法違反の立件は無理だと判断した。 公選法違反は、「当選、または落選させる目的で」、選挙区の選挙権を持ってる人に饗応や寄付行為などをした場合に成立する。これには寄付をする意思と相手に寄付を受けたという認識が必要だ。 また、選挙期間中だけ買収を禁じればいいというものではない。日常的にすべての買収行為を禁じようとするのが公選法の規定だ。つまり、モノや金で人を買収して最終的に票に繋げようとするのを禁ずるのが、公選法の趣旨。 だが、安倍前首相のように、選挙にめちゃくちゃ強い人には選挙区の人を買収する動機がまったくない。その必要性がないからだ。 山口県からやってきた後援会の人たちが、「桜を見る会」前日のニューオータニでの懇親会に1人5,000円の会費で参加した。約800人の人がいて、大した食べ物もない。久兵衛の寿司があるといっても、数が少ない。大部分の人が食べられない。次々と、安倍晋三さんと一緒に写真を撮る。参加者にとってはそれが何より嬉しい。 この懇親会の参加費は、田舎の人の金銭感覚では5,000円でも高いくらい。安倍事務所が補填(ほてん)しているなんて、まったく思っていない。 だから検察が参加者たちに一生懸命に事情を聞くが、みんな5,000円を払っているので「補填されてるなんて知らない」と答えている。 「口裏を合わせたに違いない」と言う人がいるが、いやいや、検察の取り調べはそんなに甘いもんじゃない。30人、50人、100人聴取すればビビり上がって本当のことを言う人がボロボロ出てくる。 数人が口裏を合わせるのならできるかもしれない。だが、30人、50人、100人の田舎の人達が、口裏を合わせられるわけがない。田舎のお年寄りを始めとする皆さんがみんな5,000円の会費で当然だと思っていたと供述するのは、この人達の金銭感覚からして当り前。 こうなると、検察は、これはもう立件するのは無理と判断せざるを得ない。 客観的状況とも符合する。つまり恩を売って票を集めようとする動機が全然ない、そこに尽きる。そこにあるのはリスクのみ。

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