第４６回-01　『「無意識のウソを見抜く技術」02　「論理的方法」「直観的方法」の解説』

－ Arcadia Rose －「　K　」のセルフカウンセリング＆心理セラピスト講座　上級編 第４６回　『「無意識のウソを見抜く技術」02　「論理的方法」「直観的方法」の解説』 みなさん、こんちには。 Arcadia Roseの「　K　」です。 この度は『セルフカウンセリング＆心理セラピスト講座・上級編』を 購読していただきまして、どうもありがとうございます。 今回は「無意識のウソ」で苦しみの小さいケースを解説します。 また、これまで「ウソを見抜く技術」の「論理的方法」を 解説してきましたが、今回は「直観的方法」も解説します。 「論理的」「直観的」２つの方法を併用することで より正確に見抜けるようになります。 がんばってください。 それでは、はじめましょう。 ――――――――――――――――――――――――――――――――― ＜はじめに＞ ――――――――――――――――――――――――――――――――― 前回の講座では 「無意識のウソ」の見抜き方を解説しました。 「無意識のウソ」の場合、苦しみ度合いで、 その裏にある「気持ち」が見分けられます。 ＜無意識のウソ：苦しみと腹黒＞ A：苦しみ大　→　とてもどす黒い気持ち A：苦しみ中　→　どす黒い気持ち A：苦しみ小　→　少し腹黒い気持ち B：苦しみ小　→　腹黒く「ない」気持ち 前回は『A：苦しみ大』のケースでした。 「無意識のウソ」は、苦しみが大きいほど、 大きなエゴの腹黒い気持ちがあるわけです。 ――――――――――――――――――――――――――――――――― ＜無意識のウソ　B氏：苦しみ小のケース＞ ――――――――――――――――――――――――――――――――― 今回は『B：苦しみ小』を解説します。 これは『無意識のウソ』がある状態でも、 相談者がさほど苦しんでいない場合です。 これは一体どんなケースなのでしょうか。 苦しみの大きさに比例して ウソの腹黒の度が決まります。 相談者の苦しみが小さいケースは、 腹黒くない気持ちが潜んでいます。 ＜見抜き方＞は、これまでと同じです。 言葉より『現実』に着目し『矛盾点』を探し 『原因と結果の思考』で『辻褄』を合わせる それでは、実例を見てみましょう。 ＜無意識のウソ02　苦しみ小＞ 私が知人のお宅を訪ねると、そこに私と面識のないB氏という人が来ていました。このB氏は悩みを抱えているとのことで、その場で私が相談にのることになりました。当時、私は知人たちに「何でも見抜く人」と認識されていたので、知人が取りはからって私にB氏を会わせたとのことでした。B氏の悩みは「奥さんと離婚の話で揉めている」とのことでした。離婚の話合いが常に平行線で、いくら話し合っても離婚の条件がまとまらないと言うのです。B氏は「さっさと別れたい」とのことでしたが、話がまとまらず苛立ちを感じていました。 状況はこの通りでした。 それでは、どの様な「無意識のウソ」が B氏の心にあるのか探っていきましょう。 前講のA氏はとても苦しんでいたので、 大きなエゴが潜んでいると判りました。 今回のB氏は苦しんでいないので、 「腹黒くない気持ち」と判ります。 次に『矛盾点』を探します。 B氏には、やはり『矛盾点』があります。 B氏は「早く別れたい」と言います。 「早く別れたい」のであれば、多少の 条件の相違は飲み込めば済むことです。 しかしB氏はどう考えても、 どうでもイイことで揉めているのです。 どうでもイイことで言い争い 結果的に離婚が遅れています。 ここに「矛盾」があります。 この場合、どんな「無意識のウソ」が B氏の心に隠されていると思いますか。 ここから、詳しく探っていきましょう。 ＜ウソを見抜く技術＞ １．言葉や行動の『矛盾点』を見つける ２．完全に『論理的』に考える ３．『原因と結果』に注目する ４.　言葉より『現実』に注目する 5.　『辻褄』が合わない時、必ずウソがある 6.　『辻褄』が合う思考で、真実が見える 「言葉」よりも『現実』に着目して、 『原因と結果の思考法』で考えます。 するとB氏は言葉では「早く別れたい」 と言いつつ『現実』は別れていません。 通常：早く別れたい　→　早く別れる　【辻褄】 B氏：早く別れたい　→　別れていない【矛盾】 ここに【矛盾】が生じています。 つまり「無意識のウソ」があります。 どんな「無意識のウソ」でしょうか。 B氏が大きく苦しんでいたら、 どす黒い思考のウソとなりますが、 B氏の場合は苦しむというより、 奥さんに腹を立てています。 B氏はさほど苦しんでいないので 腹黒い気持ちではありません。 腹黒くない「無意識のウソ」が 潜んでいるということになります。 腹黒く無い「無意識のウソ」とは 一体どんなウソなのでしょうか。 人がウソをつく動機の確認をしましょう。 ・人は【知られたくない】からウソをつく 「知られたくない気持ち」から、 B氏は無意識にウソをついています。 状況を整理します。 １：口では「早く別れたい」と ２：現実は離婚を遅らせている ３：腹黒い気持ちではなく ４：知られたくない気持ち この状況で【辻褄】が合うとしたら、 どんなウソが潜んでいると思いますか。 どう考えると『辻褄』が合いますか。 ・【辻褄が合えば、それが本心】です。 お判りになるでしょうか。 『辻褄』が合うように考えてください。 するとウソが浮き彫りとなり 本当の気持ちが見えてきます。 正解は以下のようになります・・・