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知らなかった!中国ITを深く理解するためのキーワード
vol. 051
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みなさん、こんにちは!ITジャーナリストの牧野武文です。
今回は、11月11日に開催された独身の日セールについてご紹介します。
独身の日セールはアリババが2009年に始めたセールですが、アリババの専売特許というわけではなく、京東やピンドードーなどさまざまなECが相乗りをするビッグセールになっています。アリババはそれを歓迎しています。なぜなら、消費者がお祭り騒ぎをすればするほど売上があがるからです。
6月18日は、京東の創立記念日で、京東はこの日にセールを行います。こちらも他のECが相乗りをして「618」という独身の日に次ぐセールになっています。
今年の独身の日セールは大きな変化がありました。それは従来は、11月11日単日のセールであったのに、今年は11月1日から11日までの長期間に渡ったことです。なぜこのような変化が必要だったのでしょうか?
また、独身の日セールは、数年前から限界説がささやかれています。もはや、中国のネット人口も頭打ちになり、これ以上のセールの記録更新は難しいと言われるようになっています。
ところが、アリババのTmallの11月11日だけの売上だけを見ても3723億元(約5.9兆円)となり、昨年の2684億元から39%増という大幅な記録更新になったのです。なぜ限界を叫ばれながら、大幅な記録更新が可能になったのでしょうか?
答えは本文をお読みいただくとして、アリババはデータテクノロジーを使って、乾いた雑巾を絞るようにして記録更新を達成しました。では、来年はどうするのでしょうか。さらに雑巾を絞るのでしょうか。それともセールの形を変えていくことになるのでしょうか。
今回は、なぜ今年の独身の日でも記録更新が可能になったのかをご紹介し、独身の日セールで始まっている新しい潮流をご紹介します。
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