◆◆ 内分泌療法(去勢術) その3 基本に戻って ◆◆
進行前立腺がん、転移性前立腺がんで見つかった場合の治療の基本は内分泌療法(去勢術)です。
そして、進行前立腺がんで内分泌療法(去勢術)を始めると、去勢抵抗性前立腺がんとなっても、内分泌療法(去勢術)は継続される場合がほとんどです。
つまり、延々と内分泌療法(去勢術)は続けなければなりません。効果が持続して間欠療法を用いることができる患者さんは、別ですが・・・稀です。
前々回、外科的去勢術、前回、内科的去勢術について解説しました。
1)去勢術(精巣からの男性ホルモンを抑える方法)
i) 手術による去勢術(外科的去勢術)
手術による外科的去勢術(精巣を両方取る)を行うことにより、精巣から出るテストステロンの分泌を完全に抑える方法です。両方の精巣を手術で摘出すること(外科的去勢術)で、永久的に精巣での男性ホルモン産生をストップさせることができます。利点として、治療にお金がかからない点がありますし、精巣からの男性ホルモンは完全に遮断できます。
欠点としては、手術しないといけないことと、後戻りができないということがあります。
男性としての機能が失われるということで、精神的に受け入れがたいということがあるかもしれません。
ii)注射による去勢術(内科的去勢術)
内分泌療法を受けている患者さんでは、ほとんどの方がこの治療を受けていると思います。
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