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高野孟のTHE JOURNAL Vol.477 2020.12.21
※毎週月曜日発行
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《目次》
【1】《INSIDER No.1078》
右翼の尖閣紛争挑発に惑わされてはならない!
ーーこの問題は事実上の「棚上げ」を続けて塩漬
けするのが一番
【2】《CONFAB No.477》閑中忙話(12月13日~19日)
【3】《FLASH No.388》
鶏卵疑惑も…我々の感性が議員を選び内閣を決め
てきた現実ーー日刊ゲンダイ12月17日付「永田町
の裏を読む」から転載
【4】《SHASIN》付属写真館
■■ INSIDER No.1078 2020/12/21 ■■■■■■■■
右翼の尖閣紛争挑発に惑わされてはならない!
ーーこの問題は事実上の「棚上げ」を続けて塩漬けする
のが一番
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昨年5月以降、中国海警局の公船が尖閣周辺海域に出
没する頻度が急増し、それに伴い中国公船が日本漁船を
「追尾」して威嚇するケースもたびたび発生していると
報道され、日本国民全体として中国による尖閣など日本
に対する軍事的圧迫が一段と強化されているとの印象が
広がっている。菅義偉政権は、その反中感情の広がりを
ほどほどに煽りつつ、尖閣に近い沖縄=南西諸島への陸
上自衛隊配備を進め、またそれをバックアップするため
のヘリ空母配備や事実上の「敵基地攻撃可能」な長距離
ミサイルの導入計画などを進めようとしている。これを
見ると、日中間の軍事的緊張がますます高まっていくこ
とは避けられないようにも見える。
●中国が警戒するのは「正体不明の日本漁船」
しかし、岡田充=共同通信客員論説委員のウェブマガ
「海峡両岸論」No.121(20年12月9日発行)によると、
中国公船が追尾しているのは普通の漁船ではなく、「右
翼勢力のデモンストレーション船」であり、「活動家が
上陸しないよう監視するのが追尾の理由」だと、在京の
中国関係筋が非公式の場で岡田を含む全国メディア記者
に説明してきているという。
★
http://21ccs.jp/ryougan_okada/ryougan_123.html
さらに、11月24日に来日した王毅=中国外相は茂木敏
充外相との会談でこのことに触れ、これを「正体不明の
漁船が敏感な海域に侵入している」ことを指摘したが、
日本外務省もマスコミもそのことには一切触れていな
い。
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