日本でも広がる「分断」
「分断」は米国の専売特許ではない
米国では保守とリベラルの分断が言われて久しいのですが、トランプ大統領になってこれが一層顕著になりました。先の大統領選挙ではバイデン氏が勝利しましたが、トランプ大統領も7400万票余りを獲得、通常であれば十分勝利を得るだけの得票です。しかも、その大半がバイデン候補は不正に票を盗んだと言って、選挙結果を認めません。
ここには思想、信条の違いというより、トランプ教の信者と反トランプ派の対立、分断という側面が強く、議論を尽くすことで溝が埋まる余地はほとんどありません。バイデン氏が大統領に就任したとしても、トランプ教信者は「赤いアメリカ」を形成し、バイデン政権とは相いれない「国家」を形成する懸念があります。
これに対して、日本での分断は、宗教的な色合いは薄く、むしろ新型コロナがもたらした分断と、説明、議論が不足したために生じた分断が多く見られます。これが米国とは別の形で、社会、経済に新たな分断をもたらしています。
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