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歯切れ悪く、強まる証人喚問の声…前総理が目論んだ「安倍院政政治」の行方は【No.429】

石川ともひろの永田町早読み!
「桜を見る会疑惑」について、東京地検特捜部が安倍晋三前総理への聴取に踏み切った。 林真琴・検事総長は、法務事務次官就任を二度も「安倍―菅ライン」に阻まれて恨みを持っていることは有名な話で、賭けマージャンで辞任した黒川弘務・元東京高検検事長の時代とは違って、政権との距離は大きい。 これまで法務省・検察庁に強い影響力を持っていた黒川氏が東京高検検事長の定年延長問題を機に「政治との距離が近すぎる」と国民から疑念を抱かれていた検察としては、安倍聴取をしなければ国民からの信頼を落とす可能性もあったので引けないという立場もあり、聴取を実施したのだろう。 安倍前総理にとって、事情聴取を受けて公設第一秘書が略式起訴とはいえ罪に問われることは大きな打撃だ。 加えて国会で虚偽答弁を繰り返したことは印象が良くない。 12月25日に開催された議院運営委員会での弁明も消化不良だった。 なにせ歯切れが悪い。 安倍氏に対しては今後、証人喚問の声は強まるだろう。 今年でひと区切りとしたかった菅政権にとっては、この問題が越年するのは痛手だ。 安倍前総理は2021年、細田派を安倍派に衣替えして院政を敷こうと考えていた。 派閥の後押しがない菅総理は、細田、二階、麻生各派の支援がなければ引きずり下ろされる可能性もある。 二階俊博氏は幹事長として君臨しているが、御年82歳。 いつまで政界で君臨していられるか定かではない。 80歳を超えてからの一年一年は今まで以上に衰えるスピードが速くなる。 麻生氏も80歳を超えているし、細田氏も引退が近い。 竹下氏も体調不良だ。 そうなると主要派閥で元気なリーダーは安倍氏ぐらいしか見当たらず、また「一強」となる。 しかし、桜疑惑が刑事事件に発展したことで……

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