第４８回　『PTSD、トラウマ01　基礎知識の解説と区別の重要性』

－ Arcadia Rose －「　K　」のセルフカウンセリング＆心理セラピスト講座　上級編 第４８回　『PTSD、トラウマ01　基礎知識の解説と区別の重要性』 みなさん、こんちには。 Arcadia Roseの「　K　」です。 この度は『セルフカウンセリング＆心理セラピスト講座・上級編』を 購読していただきまして、どうもありがとうございます。 今回からこの講座の最後の大きな柱となる 「PTSD」「トラウマ」を説明していきます。 これらはカウンセリングでも理解が難しいところですが、 皆さんはすでに多くを学んでいますので十分理解できます。 がんばってください。 それでは、はじめましょう。 ―――――――――――――――――― ＜はじめに　PTSDやトラウマの特徴＞ ―――――――――――――――――― まず、はじめに重要なことをお伝えします。 今月からPTSDとトラウマを解説しますが、 PTSDやトラウマは心理学者によっても 全く真逆の見解を主張する場合があります。 例えるならば、この様に、 ・心理学者Aは「黒だ」と言います ・心理学者Bは「白だ」と言います まったく真逆の見解が存在します。 この講座ではPTSDとトラウマに関して 私が実際に解決した実例をもとに、 独自視点の解決法を解説していきます。 そして、PTSDとトラウマに関する ・私の見解は「黒であり 白だ 」です。 これはどういうことかと言うと、 円錐をイメージしてみてください。 円錐は見る角度によって 「丸」にも「三角」にもなります。 まずPTSDやトラウマは、この様に 見方で「丸」にも「三角」にも見える 円錐のような性質と考えてください。 ・【PTSDトラウマは丸にも三角にも見える】 PTSDやトラウマはこの様に柔軟な 観方が出来ないと解決が出来ません。 ・【解決の為には柔軟な視点が必要】 例えばAという問題が起きました。 この時、そのトラウマの状態を 「丸」と見なさないと解決できません。 図にするとこうなります。 図の問題の形をよく観察してください。 この場合「三角」と判断してしまうと、 絶対に解決が出来なくなります。 なぜなら問題の形が「丸」だらです。 図のように、 問題の形が「丸」の場合は、円錐を 「丸」にしないと問題を通過できません。 しかし、その一方で Bという問題が発生しました。 図の問題の形をよく観察してください。 このBの場合は、トラウマ状態を 「丸」と見なすと絶対解決出来きません。 なぜなら問題の形が「三角」だからです。 この様に、【トラウマに見える状態】を 解決する為には、その問題の形が A「丸」なのか、B「三角」なのか 正しく判断する必要があるわけです。 トラウマを上手く解決出来ない場合は 判断を間違えている可能性があります。 その【トラウマに見える状態】を 正しく判断することが大切です。 このことを知っておいてください。 ―――――――――――――――――――――― ＜「PTSD」「トラウマ」ポイントは重度か軽度か＞ ―――――――――――――――――――――― それでは、基本知識をお伝えします。 この講座ではPTSDとトラウマを 同時に解説していきます。 しかし、この両者の取り扱い方にも しっかり区別するポイントがあります。 どこをどのように区別すると良いか 考えながら読み進めてみてください。 では、まずはPTSDの解説です。 PTSDとは「心的外傷後ストレス障害」。１９８０年から米国で言われている概念です。 自然災害や事故や虐待、犯罪や戦争 など、人が 通常経験する範囲をはるかに超えた強い心的外傷 を受けたあとに発症する精神障害で、症状が１ヵ月以上続くものを言います。症状が心的外傷体験直後から１ヵ月以内のものは「急性ストレス障害ASD（acute stress disorder）」と区別されます。 もともとは、第一次世界大戦後の元兵士のショック症状（戦争神経症）や、ベトナム戦争の帰還兵の社会不適応の研究と治療からPTSDの研究が始まりました。 日本では １９９５年 の兵庫県南部地震 以降 にPTSDが注目され始めました。 具体的な症状は、夢、錯覚、幻覚、フラッシュバックなどによる外傷体験の繰り返し、無感動、無関心など外傷体験の記憶の抹消、不眠、集中力低下など。治療にはカウンセリングや精神療法などが行われます。 ポイントは