FRBがトランプの呪縛から解放されると
「市場の期待とFRBの認識にずれ」
コロナ禍で市場が期待するFRBの追加緩和と、FRB自身の認識とで少し乖離があることがわかりました。先の12月に開催されたFOMC(連邦公開市場委員会)では、現在の大規模緩和が維持される一方、資産買い入れについては従来の「今後数か月の間」という表現が「経済物価目標に向けて、さらに著しい進展が見られるまで」と言い換えられました。市場は資産買い入れの長期化と読みました。
しかし、正月明けに公開された当日の議事要旨を見ると、どうもそうではないことがわかりました。FRBは2つの力を評価し、経済に前向きになっています。1つは、コロナワクチンの接種の効果です。すでに12月から接種が始まっていますが、これが普及すれば、感染リスクが低下し、経済活動が活発になるとの期待です。
実際、アトランタ連銀のボスティック総裁は、「春の終わりか夏までに、これまで自粛していた企業や人々が活動を再開し、年後半は経済が好調になる」との見方を示しています。
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