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第146回 ビットコインはどこまで上がるのか?資産管理とブロックチェーン その1

ヤスの第四次産業革命とブロックチェーン
…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━… 第146回 ビットコインはどこまで上がるのか?資産管理とブロックチェーン その1 …━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━… ▼今回の記事 まず今回は、いま上昇が著しいビットコインの相場について書く。ビットコインはこれからどのような展開になるのか気になるところである。 次にメインテーマとして、資産管理の分野におけるブロックチェーンの導入を紹介する。今回はその1である。 ▼ビットコインの現状と今後の展望 ビットコインの相場の上昇が止まらなくなっている。2020年1月の段階で60万円前後だったが、最新の相場では390万円前後にまで高騰している。なんと6.5倍の上昇だ。これから500万円の水準を目指して上昇するという楽観的な予測もあれば、逆に2017年に起こったような大規模な相場のクラッシュがあるはずだという悲観的な予測も出ている。 ビットコインを中心とした仮想通貨が各国の政府で資産として認可される方向にあるので、ビットコイン相場の今後の動きに注目が集まっている。果たしてどうなるのだろうか?今回は、メインテーマを解説する前に、ビットコインの動きについて集まっている情報を紹介する。 ●ビットコイン相場上昇と新型コロナウイルス 2009年にビットコインが出現した後、ビットコインは、極端な相場の高騰と同時にクラッシュも幾度となく経験してきた。数日の間に相場が半値になることもまれではなかった。相場のこの極端な乱高下の不安定性はビットコインの投機性を強め、それがビットコインの信頼性の低める結果になっていた。 しかしながら、今回は状況が少し違うようだ。ビットコインの相場は、昨年の1月からほとんど下落することなく安定的に上昇している。そして12月からは上昇幅が特に大きくなり、現在の400万円近くまでの水準に一気に上昇した。2009年以来、ビットコインは数カ月単位で相場のクラッシュがあった。このように、大きなクラッシュを伴うことなく1年以上の期間にわたって上昇したのは、ビットコインの相場の歴史でもほとんどないことだ。この安定的な相場の上昇の背後にあるのは、実は新型コロナウイルスだ。以下がおもなポイントだ。 1)巨額な経済対策によるインフレ懸念 昨年の3月に始まった新型コロナウイルスのパンデミックがもたらした経済的影響ははかりしれない。どの主要国の経済も数十パーセントのマイナス成長となった。厳しいロックダウンの徹底によってパンデミックのコントロールに成功した中国を例外として、日本も含めた欧米各国の経済は、依然として厳しい状況にある。変異種による第3波も始まっているので、パンデミックの終息はまだまだ先になる可能性が大きい。 そうした状況で、各国が自国の経済を支えるために実施しているのが、かつてない規模の経済対策だ。パンデミックでもっとも痛手が大きかったサービス業や、仕事を失った人々への直接給付、またすべての国民への一律給付も実施されている。さらに、各国の中央銀行はゼロ金利を維持するだけではなく、実質的に無制限に資金を市場に投入している。こうした資金の多くは企業や富裕層を介して投資され、それが現在の高株価の背景になっている。

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  • ヤスの第四次産業革命とブロックチェーン
  • 昨年から今年にかけて仮想通貨の高騰に私たちは熱狂しました。しかしいま、各国の規制の強化が背景となり、仮想通貨の相場は下落しています。仮想通貨の将来性に否定的な意見が多くなっています。しかしいま、ブロックチェーンのテクノロジーを基礎にした第四次産業革命が起こりつつあります。こうした支店から仮想通貨を見ると、これから有望なコインが見えてきます。毎月、ブロックチェーンが適用される分野を毎回紹介します。
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