「往生際の悪い男と執念深い女」
米大統領ドナルド・トランプの悪あがきが止まりません。昨年11月の大統領選での敗北を未だに認めず、ツイッターなどで何の根拠も示さずに「選挙は不正だった」「私の票が盗まれた」と妄言を繰り返し、選挙結果を覆そうと各州で多数の訴訟を起こしました。しかし、何の証拠も示さない一方的なイチャモンのような訴訟なので、裁判所は相手にせず、全て失敗に終わりました。
1月2日には、トランプが直接、僅差で敗れたジョージア州の投開票を担当した共和党のラフェンスパーガー州務長官に電話をして、1時間にわたって「投票機ごと持ち去られたトランプの票が見つかったので選挙結果は逆転したと言え」と恫喝まがいの口調で圧力をかけました。この音声データは、ワシントンポスト紙が4日に公開しました。トランプは他の州の担当者にも同様の電話をかけていたと報じられました。
そして、1月6日、とうとう前代未聞の大事件が起こってしまったのです。この日は、午後1時からの上下両院合同会議で、大統領選の結果が確定され、勝者であるジョー・バイデンを次期大統領へ選出する連邦議会が行なわれる予定でした。しかし、トランプをこれを阻止するために、ホワイトハウス近くの広場に自分の支持者を数千人集め、連邦議会が行なわれる議事堂までデモ行進するように命じたのです。
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