■「行動の品質」を高める
成果を出す人は、決定的に「行動の品質」が高い。成果を出さない
人は「行動の品質」が低い。品質の大前提は、マインドセットだ。
これが「考え方を司る源」だ。
何かを見た時、直面した時、どう考えるのかを司り、何かしようと
思った時どうするのかを司る。考え方の源だ。これが変われば、同
じ事実を見ても、人によって考えることは真逆になる。
たとえば「ピンチはチャンス」という。だが、多くの人にとっては、
「ピンチはただのピンチ」だ。一方で「ピンチはチャンス」と本当
に思う人が実際に存在するのだ。
「ピンチはチャンス」と思える人は、ピンチに直面した時に「これ
を乗り越えれば、圧倒的に成長できる」「伝説になれる」と前向き
なパワーが湧いてくる。
成果を出すためには、このようにマインドセットを変えていくこと、
強化していくこと、成長させることが重要なのだ。これが成果を変
えていくのだ。
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行動の品質とは「成果を出すために、最少のエネルギーで、最大に
して最高の成果を得ようとする考え方・行動」のことだ。良いマイ
ンドセットを言語化したものだ。
一石二鳥どころか、一石三鳥、一石四鳥、一石五鳥をどうしたら実
現できるのかの考え方、行動のことだ。「行動の品質」とは、飛び
抜けた成果を出すために欠かせない考え方になる。
成果とは、お金を生み出すことだけではない。問題解決や、成長、
成果を出すことすべてを含む。何に対しても使えるし、誰でも使え
る。しかも、世界中どこでも通用する。
また、短期の視点、中期の視点、長期の視点、どの視点にも当ては
まる。この瞬間、瞬間の問題解決という、短い視点の話だけではな
いのだ。
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「行動の品質」は、大きく3つに分解することができる。まず「最
速、最短、最少で最大、最高、最適な成果を出すことを最優先で考
えること」だ。
時間、やり方、エネルギー、お金、ストレス、考え方、手段など、
あらゆる要素をできる限り使うことなく、最速、最大、最高、最適
な成果を得ようとする考え方だ。
どんな時でも「最速最短最少で最大最高最適な成果を出すには、ど
うすればいいか」という問いを持つべきだ。これが成果を出す人と
出せない人の根本的な違いのひとつなのだ。
反対に、成果を出せない人が大切にしているマインドセットが「1
つのことをコツコツ努力する」ことに対して、何の疑い持たないこ
とだ。そういうものだと考えてしまうのだ。
★
もちろん、努力は絶対必要だ。ただ「努力せずに成功なし」と根強
く考えてしまうと「準備が必要」「積み上げていくもの」「時間が
かかる」「いつも何かが不足している」という考えを持ってしまう。
マインドセットは環境で形成される。日本は均質化発想が強いため、
コツコツ努力することを美化しがちだ。「努力しないで成功はない」
という感覚になりがちなのだ。
そのことから「最速最短最少」という発想が生まれにくくなってし
まうのだ。だが、最初から「努力が必要」と思ってしまうと「もっ
と良い方法を考える」ことをしなくなってしまう。これは危険だ。
もちろん、努力することを否定しているわけではない。だが、努力
自体が目的ではない。ゴールに速くたどり着けたほうがいいし、エ
ネルギーもお金も時間もかからないなら、それに越したことはない。
そのためには努力の向けるべき方向を変える必要がある。そのため
に必要な視点が「最速最短最少で最大最高最適な成果を出すこと」
なのだ。
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