そもそも、なぜ日本は東京オリンピックやインバウンド需要にこれほどこだわら
なくてはならないのか、という大きな疑問があります。
というのも、観光産業で外貨を稼がなくても、日本は世界一外貨を持っているの
です。
国内の工業などがあまり栄えておらず、観光産業で稼がなくてはならない国とい
うのは世界中にたくさんあります。
が、日本はそういう「観光産業に頼らなくてはならない国」ではないのです。
にもかかわらず、日本は「観光産業」に過度に依存しようとしています。
それは一体なぜでしょうか?
実はそこには「日本経済の闇」があるのです。
「東京オリンピック」も「観光立国計画」も、平成の長い不況を打開するための
ものでした。
平成時代は、失われた20年とも失われた30年とも言われる長い不況の時代と
されています。
その閉塞感を打破するために、東京オリンピックを誘致したり、観光産業を発展
させようとされてきたのです。
しかし、しかし、です。
実は平成の30年の間の日本の景気というのは、決して悪いものではありません
でした。
もうすっかり忘れ去られていますが、2002年2月から2008年2月までの
73カ月間、日本は史上最長の景気拡大期間(好景気)を記録しています。
この間に、史上最高収益も記録した企業もたくさんあります。
トヨタなども、この時期に史上最高収益を出しているのです。
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