2021年 第 5号
【長尾和宏の「痛くない死に方」】
皆さん、こんばんは。長尾和宏です。
おかげさまで今週、コロナ禍のなかではありますが、良き日を迎えることができました。
2月2日(火)には東京・渋谷にて、そして昨日4日(木)には大阪・なんばにて
映画『痛くない死に方』および関連作品『けったいな町医者』の完成披露試写会が無事行われ
たことを、まぐまぐ!読者の皆様にご報告&感謝申し上げます。
残念ながら、緊急事態宣言中であったし、平日だったこともあって、渋谷の完成披露試写会に
僕は行くことができませんでした。でも、主演の柄本佑さん、坂井真紀さん、宇崎竜童さん、
そして僕の役を演じてくださった奥田瑛二さん主要キャスト4人と高橋伴明監督が、素晴らし
い記者会見をしてくださった。東京の僕の知人、友人も大勢かけつけてくださった。
そして昨日は大阪、なんばパークスシネマにて、僕と高橋監督と…。本当は、宇崎さんも、
奥田さんも来て下さる予定だったが緊急事態宣言のためにこれなくなってしまいました。
俳優さんは、何かとネットで叩かれやすい。こんなときに大阪に移動したのか! とネットで
叩かれるだけで、出演中の作品などに迷惑がかかってしまうという、とても大変な生活を
強いられている……もちろん、それは僕も同じ。
コロナ禍で医療従事者が大変なときに、長尾は映画映画と騒ぎ立てて、何をやっているんだ?
とお怒りの人もいるに違いない。だけど僕は、こんなときだから「こそ」どうどうとこの映画
を宣伝したいし、どうどうと上映してほしいと心から願っている。
いま、コロナにかからないこと「だけ」がまるで医療のすべてのように語られるようになり
人間のこころが置き去りにされている。だけど、楽しみがどんどん奪われて、一歩も外に出
なくなったことにより、どんどん心は弱っていく。うつ状態、アルコール依存症、認知症に
ストレスによる過食、フレイル……聞けば、家庭内ではDVも増えているらしい。
コロナ禍でじっとしている人から、心がこわれていってしまう。
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