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知らなかった!中国ITを深く理解するためのキーワード
vol. 058
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みなさん、こんにちは!ITジャーナリストの牧野武文です。
今回は、Tik Tokを運営するバイトダンスについてご紹介します。
現在、中国で勢いのあるテック企業は、ピンドードーとバイトダンスの2社です。ピンドードーはソーシャルECという新しいスタイルで、ECの巨頭であるアリババや京東の地位を脅かすほどまで成長しています。
一方、今日頭条、Tik Tokを運営するバイトダンスは、百度のネット広告市場を蚕食し、今、テンセントと激突をしています。テンセント側では、WeChatからTik Tokのリンクを遮断するという処置に出て、バイトダンスから訴訟を起こされているほどです。
Tik Tokは、昨年は米国での事業剥離事件が話題となり、海外事業の成長は小休止となってしまいましたが、中国国内では激しい動きをしています。ライブコマースによってECに本格参入、さらには独自のスマホ決済も始めました。
さらに中国版Tik Tok(ドウイン)の利用者同士でビデオ通話ができるなど、SNS機能を強化しています。スマホ決済、SNS機能、ミニプログラム。この3つが揃ったことになり、次にくるのはアリペイやWeChatのようなスーパーアプリ化です。
テンセントは敏感に反応しました。WeChatをアップグレードし、ショートムービーが見られるというTik Tokそっくりの機能をWeChat内に追加をしたのです。
バイトダンスは、海外事業が停滞したかのように見えて、中国国内でしっかりと次の成長の種を蒔いていたのです。
今回は、バイトダンスの強みはどこになるのか、そしてTik Tokが画期的だったのはなぜなのか、そして、バイトダンスが何を目指しているのかをご紹介します。
知らなかった!中国ITを深く理解するためのキーワード vol. 058
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