バイデンの対中国戦略はより強か
「硬軟使い分け」
米国バイデン政権の対中国戦略がどうなるのか注目されましたが、その骨格が見えてきました。今月5日に行われたブリンケン国務長官と中国外交トップとの電話会談がヒントを与えてくれます。トランプ政権が一方的な押し付け外交であったのに対し、バイデン政権では硬軟使い分けがなされるようです。もっとも、事前の「親中派」イメージとはことなり、予想以上に強か(したたか)な姿勢が伺えます。
電話会談でブリンケン長官は、中国の人権問題を非難し、新疆ウイグル自治区やチベット、香港における人権や民主活動を支持する米国の立場を明確にしました。そして台湾海峡、南シナ海を含むインド太平洋地域の安定を脅かす中国の動きについて、責任を追及すべく同盟国と取り組む方針を明確に伝えました。
またミャンマーの軍事クーデターについても、中国との関わりを知ったうえで、中国に対し、これを非難するよう求めました。
このあとバイデン大統領も同様の見方を示し、米国の基本姿勢を確認しました。ただ、バイデン大統領は、トランプ政権とは異なり、必要な問題については中国と協力できる面もあるとの協調性を見せました。
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