株価3万円回復と資産格差
「11年ぶりのマイナス成長発表の日に」
2月15日、日経平均株価は1990年以来の3万円を回復しました。ドル建てではすでに89年末のバブルピーク水準をも上回る過去最高水準を更新していました。この記念すべき3万円回復は、内閣府が発表した昨年10-12月期のGDP(国内総生産)が前期比3.0%(年率12.7%)成長となったことが契機となった面があります。しかも輸出が11.1%増、設備投資が4.5%増、個人消費が2.2%増と、「3横綱」がいずれも好調でした。
しかし、同時に発表された2020年通期のGDPはマイナス4.8%成長と、2009年にリーマンショックで5.7%のマイナス成長となった時以来のマイナス成長です。これは米国の3.5%マイナス成長を上回る減少です。市場にとっては過去の数字なのかもしれませんが、昨年がコロナで大幅なマイナス成長と発表された日に株価が3万円を回復する皮肉な結果となりました。
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