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中国経済「欠陥構造」 重要指標が示唆する凋落の足音

勝又壽良の経済時評
  • 2021/02/18
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中国経済に奇跡は起こらない 石油需要2025年ピーク説 生産年齢人口急減が凶になる 昨年12月、中国の石油精製最大手であるシノペック(中国石油化工)が、極めて重要な見通しを発表した。中国の石油需要が、2025年にピークを迎えるというのだ。このニュースに、世界のどこも注目する向きはなかった。これは、中国経済が意外に早く減速することを予感させるものである。 エネルギー需要は、一国経済活動を総合的に示している。石油は、依然としてエネルギーの大宗を占める。脱化石燃料が叫ばれているものの、ここ数年で完全に実現するのではない。 習国家主席は昨年9月の国連総会で、中国は2060年までに二酸化炭素(CO2)排出量を実質ゼロにする「カーボンニュートラル」を宣言した。この一環として、2030年までに排出量を減少させると表明したのである。シノペックによる中国の石油需要「2025年ピーク」は、一般にこの流れのなかで捉えられているのかも知れない。だが、そのように事態がスムースに運ぶ訳であるまい。シノペック予測の裏には、中国経済の悪化が隠されているのだ。

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  • 勝又壽良の経済時評
  • 経済記者30年と大学教授17年の経験を生かして、内外の経済問題について取り上げる。2010年からブログを毎日、書き続けてきた。この間、著書も数冊出版している。今後も、この姿勢を続ける。
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